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バランス障害リハビリテーション
障害像を的確にとらえるための基礎理論と評価・治療の進め方
筆頭著者 望月 久 (編集)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年5月17日
ページ数 260
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7583-2032-0
印刷版発行年月 2021年4月
書籍・雑誌概要
バランス障害の原因をどのように評価し,その原因に対してどのように治療を行うのか,概念や障害発生のメカニズムに留まらず,臨床でのアプローチを具体的に解説する書籍。
評価方法や疾患・障害ごとに現れる特徴,領域別の評価・治療についてイラストや写真を用いて効果的に提示することで,抽象的な概念や患者に対するアプローチを視覚的に理解できる紙面構成となっている。
目次
第Ⅰ章 バランスの基礎
1 リハビリテーションにおけるバランスのとらえ方 望月 久
はじめに
バランスとバランス能力
バランス能力のシステム論的モデル
バランス能力と動作の課題,動作を実行する環境とのかかわり
バランス能力を規定する空間的要因
身体重心制御と足圧中心制御
慣性力と見かけの重力作用
バランスの全体像
2 バランスにかかわる神経機構 望月 久
はじめに
運動制御からみたバランス能力
随意運動と姿勢調節の神経機構
外側運動制御系と内側運動制御系
神経系の階層構造からみたバランス能力の神経機構
時間軸からみたバランス能力にかかわる神経機構の働き
予測的姿勢調節と補償的姿勢調節
バランス能力と感覚機能
身体イメージ・運動イメージとバランス
運動学習とバランス能力
3 バランスの生体力学 藤澤宏幸
並進平衡と回転平衡
重力,重心とその合成
支持基底面,床反力,足圧中心,安定性限界
静的バランスと動的バランスの力学
ファンクショナル・リーチにみる姿勢制御とバランス
第Ⅱ章 バランスの評価
1 バランス評価の考え方 望月 久
はじめに
ICF のなかでのバランス,バランス能力の位置づけ
バランス能力評価の目的
バランス能力評価の流れ
バランス能力評価の基本的な考え方
パフォーマンスに基づく評価指標(臨床的評価指標)
基本的な動作の観察によるバランス能力評価
バランス能力を規定する空間的要因に着目した評価指標(BBAT)
立ち直り・平衡反応および外乱刺激によるバランス能力評価
動作の時間的な流れに沿った動作の分析によるバランス能力評価
介入指向型のバランス能力評価
質問紙による主観的な評価指標
重心動揺計を用いたバランス能力評価
2 臨床的評価指標 小林 武
バランスの臨床的評価指標の特徴
臨床的評価指標選択の条件
臨床的評価指標に共通する留意点
臨床的評価指標の実際
3 機器を用いたバランスの運動学的・運動力学的評価 長田悠路
バランスを評価する機器
重心動揺計や床反力計を用いたバランス評価
ビデオカメラを用いたバランス評価
加速度計を用いたバランス評価
三次元動作解析装置を用いたバランス評価
臨床での計測機器の活用
バランスを崩す原因・プロセスの分析
予測的姿勢制御
まとめ
第Ⅲ章 バランス改善に向けたリハビリテーション
1 バランス改善に向けたリハビリテーションの考え方 望月 久
はじめに
バランス能力改善に向けたアプローチの基本的な考え方
バランス能力改善における課題の設定
バランス能力の空間的要因に基づくバランス練習
バランスのレベルに沿ったバランス能力改善
動作の安定性向上を目的とするバランス練習
自助具や補装具の導入,環境調整によるバランスの改善
2 神経疾患によるバランス障害に対するリハビリテーション 望月 久
はじめに
片麻痺,運動失調症,Parkinson 病の運動障害の特徴
バランス能力の空間的要素からみた片麻痺,運動失調症,
Parkinson 病の特徴とバランス能力改善の方向性
片麻痺に対するバランス能力改善のアプローチ
運動失調症に対するバランス能力改善のアプローチ
Parkinson 病に対するバランス能力改善のアプローチ
3 運動器疾患によるバランス障害に対するリハビリテーション 対馬栄輝
運動器疾患によるバランス障害
評価の手順
リハビリテーションの実際
4 高齢者のバランス障害に対するリハビリテーション 山田拓実
高齢者のバランス障害の特徴
高齢者のバランス障害の評価
フレイルの予防・改善,介護予防,転倒予防などを目標とする
リハビリテーションのポイント
個別に実施する運動プログラム
運動介入による転倒予防効果のエビデンス
転倒の予防運動プログラムの課題
小児のバランス障害に対するリハビリテーション 松田雅弘
小児のバランス障害の特徴
小児のバランス障害の評価
バランス改善に向けたリハビリテーション