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筆頭著者 鈴木 俊明(編集) 中山恭秀 (編集)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2019年8月5日
ページ数 280
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7583-2002-3
印刷版発行年月 2019年2月
書籍・雑誌概要
理学療法学専門科目に対応し,講義・実習・臨床まで広く長く活用できる新テキスト。
各巻は,単なる丸暗記するための知識ではなく,なぜその評価法・治療法を選ぶのか,もしくは選んではいけないのか(禁忌)など根拠を示しながら,臨床につなげられるよう具体的に解説。平易な表現を用いながらも詳しく記述した本文と,図表を多用した紙面で理解しやすい構成となっている。
各見出しごとに「POINT」を設けて重要事項をまとめ,どこに重点を置いて学習すべきか,一目でわかるようになっている。また,さまざまな角度からの情報を盛り込んだ囲み記事も充実。巻末には症例検討や実習で役立つ「症例集」をまとめて掲載し,国家試験合格を最終目標とするだけでなく,臨床実習やその先の臨床の場でも活用できるつくりとなっている。
本巻「神経障害理学療法学Ⅰ 脳血管障害,頭部外傷,脊髄損傷」では,中枢神経系の基礎知識に続き,脳血管障害,頭部外傷,脊髄損傷それぞれの病態,症候・障害,医学的検査,医師による治療,理学療法評価および治療手技について解説している。
目次
第 1 章 総論
【1】中枢神経の構造と機能 長谷公隆
1 脳の構造と領域
神経細胞の構造と機能
大脳の領域
脳の構造
2 脳における情報伝達
視覚情報
体性感覚情報
記憶・情動などの情報
情報の統合
3 運動皮質
構造と機能
運動出力
4 大脳基底核
構造
機能
5 小脳
構造
機能
6 脊髄神経回路
α運動ニューロン
介在ニューロン・交連ニューロン
中枢パターン発生器(CPG)
まとめ
第 2 章 各論
【1】脳血管障害の理学療法
1 疾患の病態 高橋秀寿
脳梗塞の分類
脳梗塞の発症リスク
脳出血
くも膜下出血
2 症候・障害 嘉戸直樹
代表的な症候
その他
3 医学的検査 高橋秀寿
画像診断の基礎
錐体路
中心溝の見つけ方
言語野の見つけ方
脳出血
くも膜下出血
脳梗塞
4 医師による治療 長谷公隆
脳血管障害に対する治療の原則
脳梗塞の治療
脳出血の治療
くも膜下出血の治療
障害および合併症に対する治療
5 理学療法評価
総論 鈴木俊明
呼吸器循環機能の評価 岩月宏泰
関節可動域(ROM)測定 野村 真,嘉戸直樹
筋緊張検査,筋力検査
反射検査
感覚検査
運動機能評価 松原広幸
高次脳機能障害の評価 福本悠樹
脳神経の検査 文野住文
協調運動の評価 東藤真理奈
姿勢・バランスの評価 木村文佳
歩行の評価 野村 真
脳血管障害の総合評価 前田剛伸
日常生活活動(ADL)の評価 米田浩久
生活の質(QOL)の評価
動作分析 後藤 淳
6 理学療法
リスク管理 岩月宏泰
急性期 松尾英明
回復期 内山圭太,宮田伸吾,淺井 仁
生活期 山本吉則
福祉領域(介護老人保健施設) 光田尚代
通所リハ(デイケア) 藤本将志
在宅 赤松圭介,大沼俊博
高次脳機能障害,認知症に対する理学療法や患者対応 藤野雄次
装具療法 畠中泰彦
ボバース概念に基づくアプローチ 渡邊裕文
ロボットを用いたトレーニング 山口和輝,畠中泰彦
認知神経リハビリテーション 後藤圭介
電気刺激療法 山口智史,藤原俊之
促通反復療法 弓永久哲
運動学習理論を用いたアプローチ 脇田正徳
経頭蓋磁気刺激(TMS) 木村郁夫
constraint induced movement therapy( CI)療法 松田雅弘
まとめ
【2】 頭部外傷の理学療法
1 疾患の病態 森 公彦
発症と病態生理
病型
2 症候・障害 末廣健児
症候・障害
3 医学的検査 橋本晋吾
第一選択
所見の特徴
4 医師による治療 長谷公隆
初期治療と神経モニタリング
頭部外傷の急性期治療
高次脳機能障害に対する薬物療法
5 理学療法評価
総論 鈴木俊明
意識レベル 前田剛伸
高次脳機能の評価:記憶障害 今奈良 有
高次脳機能の評価:注意障害
高次脳機能の評価:遂行機能障害 西村 健
高次脳機能の評価:社会的行動障害
6 理学療法
記憶障害の機能改善 石濱崇史
記憶障害の基本動作練習
記憶障害のADL指導(補助具の使用)
注意障害とは 髙崎浩壽
注意障害に対する具体的なリハの方法
注意障害に対する基本動作練習
注意障害に対するADL 練習
遂行機能障害とは 西谷源基
遂行機能障害の臨床症状
遂行機能障害に対する問題解決練習
遂行機能障害に対する自己教示法
遂行機能障害に対する基本動作練習
遂行機能障害に対するADL 練習
社会的行動障害とは 清水貴史
社会的行動障害に対するリハ
社会的行動障害に対する基本動作練習
社会的行動障害に対するADL 練習
まとめ
【3】 脊髄損傷の理学療法
1 疾患の病態 正門由久
脊髄損傷とは
脊髄損傷の原因と損傷部位による症状
症状の経過
2 症候・障害 吉田隆紀
完全損傷と不全損傷
脊髄ショック期
運動器障害
感覚障害
排尿障害
呼吸障害
3 医学的検査 正門由久
検査の種類
MRI所見の特徴
4 医師による治療 正門由久
呼吸障害
循環障害
消化器障害
骨折などの治療
5 理学療法評価
評価総論 鈴木俊明
基本的評価 中尾哲也
機能障害に対する評価 谷埜予士次
ADLの評価 笠原 隆
評価尺度 古賀信太朗,児玉三彦
動作分析 中山恭秀
6 理学療法
急性期の理学療法動作分析 久保田雅史
脊髄損傷の理学療法(回復期)動作分析 山﨑 航
回復期の理学療法(基本動作:寝返り・起き上がり) 浅田啓嗣
回復期の理学療法
(基本動作の練習:座位バランス・プッシュアップ) 吉田啓晃
回復期の理学療法(基本動作の練習:移乗)
回復期の理学療法(基本動作の練習:車椅子操作)
回復期の理学療法(基本動作の練習:立位・歩行)
回復期の理学療法
(ADLの練習:食事・整容・更衣・排泄・入浴) 藤田裕子
生活機能の向上と社会参加
(自動車運転,障がい者スポーツなど) 遠藤 敏
不全損傷の理学療法 伊藤 陸,楠 貴光
脊髄損傷の合併症 小林啓晋
電気刺激療法 山口智史,藤原俊之
装具・自助具の適応 中山恭秀
まとめ
症例集
脳血管障害① 赤松圭介,小島佑太
脳血管障害② 藤本将志,福間歌奏
頭部外傷① 石濱崇史
頭部外傷② 髙崎浩壽
脊髄損傷 大沼雄海,吉田啓晃