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雑誌
認知コミュニケーション障害の理解と評価・訓練
右半球損傷/前頭葉損傷/外傷性脳損傷/小脳性認知情動症候群
飯干 紀代子 植谷 利英 浦野 雅世 小川 一美 塚越 千尋 津田 哲也 時本 真吾 時本 楠緒子 藤本 憲正 船山 道隆 本多 留美 宮﨑 彰子 宮﨑 泰広 吉田 敬 吉村 貴子(著)
協同医書出版社
電子版ISBN 978-4-7639-9578-0
電子版発売日 2025年11月4日
ページ数 264
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7639-3062-0
印刷版発行年月 2025年7月
書籍・雑誌概要
★第26回日本言語聴覚学会 in 山形(2025年)の書籍販売において、売り上げ第1位に輝きました。
◆本邦初!患者の理解や訓練に困っている臨床家のための、認知コミュニケーション障害の実践書。
―高次脳機能障害はコミュニケーションに影響を与える―
認知コミュニケーション障害とは、「後天性脳損傷に伴う、認知機能障害が背景にあると考えられる、非失語性のコミュニケーション障害の総称」(本文より)です。脳血管疾患や脳腫瘍などの局所性の脳損傷、外傷性脳損傷や低酸素脳症、脳炎などのびまん性の脳損傷のどちらでも出現します。
本書は、認知コミュニケーション障害の病態や原因疾患、評価と訓練の方法について包括的に解説する初めての書籍です。
概念・評価に加え、注意・記憶・遂行機能に焦点を当てた訓練、コミュニケーション障害への直接的な訓練法もわかりやすく紹介しています。
言語聴覚士はもちろん、高次脳機能障害患者に関わるすべての医師、リハビリ専門職、研究者にとって必読の内容。
脳損傷後の患者さんのコミュニケーションの問題を少しでも改善するために知識や技術をアップデートし、専門性を発揮しましょう。
目次
【第Ⅰ部】コミュニケーションとその障害
第1章 認知コミュニケーション障害の概要(中村 光)
1 はじめに:認知コミュニケーション障害とは
2 定義
3 区別すべき障害
4 症状と原因疾患など
5 障害のメカニズム
6 日常生活への影響
7 まとめ
第2章 コミュニケーションと脳損傷(中村 光)
1 はじめに
2 コミュニケーションとは
3 コミュニケーションのプロセスモデル
4 語用論とGriceの理論
5 まとめ
[コラム]対人コミュニケーション(小川一美)
【第Ⅱ部】認知コミュニケーション障害と疾患
第3章 認知コミュニケーション障害を伴う症候群(宮﨑泰広)
1 はじめに
2 語用論的な要因と高次脳機能障害の関係
3 症候群別の認知コミュニケーション障害の特徴
4 最後に
第4章 認知コミュニケーション障害の原因疾患(船山道隆)
1 認知コミュニケーション障害の原因疾患
2 個別の疾患
3 脳損傷部位と認知機能障害の関係
4 神経変性疾患
5 まとめ
[コラム]言語の語用論(時本真吾、時本楠緒子)
【第Ⅲ部】認知コミュニケーション障害の評価
第5章 検査式評価法(藤本憲正)
1 はじめに
2 欧米の検査式評価法
3 日本における検査方法の提案
4 評価の実例
5 まとめ
第6章 観察式評価法(中村 光)
1 はじめに
2 欧米における評価尺度
3 日本語版がある評価尺度
4 評価の実例
5 病識またはメタ認知の評価
6 まとめ
第7章 会話分析(吉田 敬)
1 会話分析とは
2 会話分析の観点に基づく評価法
3 分析例
4 まとめ
【第Ⅳ部】認知コミュニケーション障害の訓練
第8章 治療的介入1:認知機能障害の訓練(吉村貴子)
1 はじめに-コミュニケーションと認知機能との関係-
2 認知コミュニケーション障害の背景にある認知機能障害と訓練法、コミュニケーション活動に与える効果
3 注意障害
4 記憶障害
5 遂行機能障害
6 注意障害、記憶障害、遂行機能障害による言語様式ごとのコミュニケーション障害特性
7 まとめ-認知コミュニケーション障害における注意、記憶、遂行機能へのアプローチと有効なコミュニケーション活動に向けて-
第9章 治療的介入2:コミュニケーション障害の訓練(中村 光)
1 訓練法総論
2 訓練法各論
3 メタ認知(病識)の訓練
4 まとめ
第10章 環境的介入:活動制限・参加制約へのアプローチ(本多留美)
1 認知コミュニケーション障害による活動制限・参加制約とは
2 環境的介入とは
3 人的環境への介入の実際
4 就労支援における環境的介入
5 まとめ
第11章 事例
事例1:右半球損傷の事例(植谷利英)
事例2:前頭葉損傷の事例(浦野雅世)
事例3:びまん性脳損傷(外傷性脳損傷)の事例(宮﨑彰子)
事例4:小脳性認知情動症候群の事例(塚越千尋)
【第Ⅴ部】認知症のコミュニケーション障害
第12章 認知症のコミュニケーション障害の評価と支援(飯干紀代子)
1 認知症の定義と分類
2 コミュニケーション症状
3 評価
4 支援
5 まとめ
【資料編】訓練に利用できる教材と使用法(津田哲也、中村 光)

