書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

身体運動学

関節の制御機構と筋機能

身体運動学
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 市橋 則明 (編集)

メジカルビュー社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年7月9日

ページ数 464

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7583-1712-2

印刷版発行年月 2017年10月

DOI https://doi.org/10.18885/9784758317122

書籍・雑誌概要

本書は,運動機能の改善を目指す理学療法士・作業療法士にとって礎となる「運動学」のテキストである。各関節ごとに構造を示すとともに,筋や靱帯,関節包,関節構造が関節運動をどのように制御しているかを解説。特に筋の機能について詳細に解説するとともに,研究結果に裏付けられた運動学的知見を豊富に掲載している。また,関節の構造や動きを多数イラスト化し,視覚的にも学べる1冊となっている。

目次

第1章 運動学の基礎知識  市橋則明
1 身体運動の基礎
 並進運動と回転運動
 力の合成と分解
 関節モーメント
 てこの原理
 身体重心と足圧中心
 オープンキネティックチェイン(OKC)とクローズドキネティックチェイン(CKC)
 運動連鎖
2 関節の構造と機能
 関節の分類
 関節の基本構造
 関節軟骨の構造と機能
 靱帯の構造と機能
 関節包の構造と機能
 関節運動に影響する因子
 関節運動
 凹凸の法則
3 筋の構造と機能
 骨格筋の基本構造
 骨格筋の収縮の仕組み
 骨格筋の種類
 筋収縮の種類
 筋張力に影響する要因
 関節トルクに影響する要因
 筋の解剖学的作用と運動学的作用
 単関節筋と二関節筋
 腱の構造と機能
 ストレッチショートニングサイクル(伸張−短縮サイクル)
 
第2章 肩 関節の運動学  市橋則明,宮坂淳介
1 肩関節の骨構造
 鎖骨
 肩甲骨
 上腕骨
2 肩関節の関節構造
 胸鎖関節
 肩鎖関節
 肩甲上腕関節
 肩甲帯・肩甲上腕関節の協調運動
 神経・血管
3 肩関節の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 胸鎖関節の関節運動と靱帯による運動制御
 肩鎖関節の関節運動と靱帯による運動制御
 肩甲上腕関節の関節運動と靱帯による運動制御
 肩甲胸郭関節の関節運動と運動制御
4 肩関節の能動的制御(筋による運動制御)
 肩甲帯の筋による運動制御
 肩甲上腕関節の筋による運動制御
 肩関節周囲筋の筋断面積
 肩関節周囲筋の挙上角度と屈曲伸展・内外転のモーメントアーム
 肩関節周囲筋の挙上角度と内外旋のモーメントアーム
 肩関節周囲筋のトルク寄与率
5 肩関節の機能障害と運動学
 scapular dyskinesis(肩甲骨運動異常)
 SICK-scapula
 肩峰下インピンジメント症候群
 肩関節拘縮
 投球障害肩
 肩鎖関節および胸鎖関節障害
 
第3章 肘関節の運動学  池添冬芽
1 肘関節の骨構造
 上腕骨,橈骨,尺骨
2 肘関節の関節構造
 腕尺関節,腕橈関節,近位橈尺関節
3 肘関節の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 内側側副靱帯
 外側側副靱帯複合体
 関節包および骨間膜
4 肘関節の能動的制御(筋による運動制御)
 肘関節周囲筋の筋形態
 肘関節周囲筋の作用とモーメントアーム
 肘関節周囲筋の筋力
5 肘関節の機能障害と運動学
 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)と運動学
 上腕骨内側上顆炎と運動学
 肘関節不安定性と運動学
 
第4章 手関節の運動学  越後 歩
1 手関節の骨構造
 橈骨遠位部
 尺骨遠位部
 手根骨
2 手関節の関節構造
 遠位橈尺関節
 橈骨手根関節
 手根中央関節
 手根骨間関節
3 手関節の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 手関節の支持組織
 遠位橈尺関節の支持組織
4 手関節の能動的制御(筋による運動制御)
 手関節運動
 手関節運動時の手根骨の動き
5 手関節の機能障害と運動学
 TFCC 損傷
 尺骨突き上げ症候群
 手関節尺側部痛の鑑別診断
 手根不安定症
 
第5章 指関節の運動学  越後 歩
1 指関節の骨構造
 中手骨・基節骨・中節骨・末節骨
2 指関節の関節構造
 手根中手(CM)関節
 中手指節(MP)関節
 指節間関節
3 指関節の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 CM 関節の支持組織
 MP 関節の支持組織
 PIP 関節の支持組織
 DIP 関節の支持組織
4 指関節の能動的制御(筋による運動制御)
 母指
 指の運動
5 指関節の機能障害と運動学
 浮腫の影響と皮膚の伸張
 関節リウマチの滑膜増殖による関節変形の機序
 指の変形
 母指CM 関節症
 指関節拘縮原因の鑑別
 
第6章 股関節の運動学  建内宏重
1 股関節の骨構造
 寛骨
 大腿骨
2 股関節の関節構造
 寛骨臼・大腿骨頭
 関節包・靱帯
 関節唇
 筋
 神経・血管
3 股関節の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 骨形態および股関節アライメント
 関節包・靱帯
 関節唇
 腸脛靱帯
4 股関節の能動的制御(筋による運動制御)
 筋の解剖学的作用
 筋の運動学的作用
 深層筋の機能
 股関節と骨盤・腰椎の協調関係
5 股関節の機能障害と運動学
 受動的制御の機能障害
 能動的制御の機能障害
 
第7章 膝関節の運動学  市橋則明
1 膝関節の骨構造
 大腿骨
 膝蓋骨
 脛骨
 腓骨
2 膝関節の関節構造
 脛骨大腿関節
 膝蓋大腿関節
 関節包
 半月
 靱帯
 筋
3 膝関節の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 関節包・靱帯による膝関節内側安定化機構
 関節包・靱帯による膝関節外側安定化機構
 関節包・靱帯による膝関節後方安定化機構
 半月,靱帯による膝関節内安定化機
4 膝関節の能動的制御(筋による運動制御)
 膝関節周囲筋の筋形態
 膝関節周囲筋のモーメントアーム
 膝関節周囲筋のトルク寄与率
 膝関節周囲筋による動的安定化機構
5 膝関節の機能障害と運動学
 変形性膝関節症(膝OA)患者における歩行のバイオメカニクス的特徴
 膝蓋大腿関節痛(PFP)患者のバイオメカニクス
 膝関節のバイオメカニクスからみた筋力トレーニング
 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とバイオメカニクス
 
第8章 足関節と足部の運動学  伊藤浩充
1 足関節・足部の骨構造
 足関節・足部の骨配列
 後足部(距骨と踵骨)の配列
 中足部の配列と横アーチの形成
 前足部の配列(第1 趾列から第5 趾列)と横アーチの形成
 足部の内側縦と外側縦の配列
2 足関節・足部の関節構造
 距腿関節と脛腓関節の関節構造
 足部の関節構造
3 足関節・足部の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 距腿関節の運動と靱帯による運動制御
 脛腓関節の運動と靱帯による運動制御
 距骨下関節の関節運動と靱帯による運動制御
 横足根関節と足根間関節の関節運動と靱帯による運動制御
 足根中足関節と中足間関節の関節運動と靱帯による運動制御(主に第1 趾列から第5 趾列の運動)
 中足趾節関節と趾節間関節の関節運動と靱帯による運動制御
4 足関節・足部の能動的制御(筋による運動制御)
 距腿関節の筋による運動制御
 距骨下関節と横足根関節の筋による運動制御
 第1 趾列の筋による運動制御
 歩行における足関節・足部の運動制御
5 足関節・足部の機能障害と運動学
 足関節の機能障害と運動学
 足部の機能障害と運動学
 
第9章 脊柱の運動学  正木光裕
1 脊柱・胸郭の骨構造
 脊柱
 胸郭
2 脊柱の関節構造
 頸椎・胸椎・腰椎
 仙腸関節
 肋椎関節
 関節包,靱帯
 筋
 神経,血管
3 脊柱の受動的制御(関節構造・関節包・靱帯による運動制御)
 関節構造
 関節包
 靱帯
4 脊柱の能動的制御(筋による運動制御)
 筋の作用
 筋による安定化作用
5 脊柱の機能障害と運動学
 非特異的腰痛
 脊柱の姿勢アライメント不良
 仙腸関節痛
 
第10章 立位姿勢と姿勢制御  建内宏重
1 立位姿勢の力学的平衡
 姿勢とは何か?
 姿勢の安定
 立位姿勢のアライメント
2 立位姿勢の制御
 立位姿勢の制御に必要な要素
 身体重心と足圧中心
 姿勢制御の戦略(ストラテジー)
 3 つの姿勢制御戦略の選択
 予測的姿勢調節
3 姿勢制御における運動器系の役割
 受動的要素と能動的要素
4 姿勢制御における感覚系の役割
 体性感覚系
 視覚系
 前庭系
5 姿勢制御における中枢神経系の役割
 姿勢制御に関わる中枢神経系の機構
 フィードバック制御とフィードフォワード制御
 感覚情報の再重みづけ(sensory reweighting)
 姿勢制御の優先性(posture-first strategy)
6 座位姿勢および姿勢の制御
 座位姿勢のアライメント
 座位姿勢の制御
7 立位姿勢および姿勢制御の障害
 立位姿勢の障害
 姿勢制御の障害
 
第11章 歩行  建内宏重
1 歩行とは
 歩行周期
 歩行の距離・時間因子
 歩行時の身体重心の動き
 歩行時の床反力
 歩行における3 つの機能
 歩行時の3 つの機能と各関節の運動学・運動力学
 歩行時の3 つの機能と下肢筋筋活動
 歩行時の床反力の生成に貢献する筋
 歩行時の距骨下関節の動き
 歩行時の骨盤,脊柱,胸郭の動き
 歩行時の体幹筋筋活動
 歩行時の上肢の振りについて
 歩行の神経制御
 歩行速度と関連する因子
 歩行の変動性について
 歩行における力学的エネルギー
2 歩行の障害
 加齢による歩行の変化
 筋骨格系疾患による歩行の変化
 神経系疾患による歩行の変化
3 歩き始め(gait initiation)と歩き終わり(gait termination)
 歩き始めのメカニズム
 歩き終わりのメカニズム
4 歩き始めと歩き終わりの障害
 歩き始めの障害
 歩き終わりの障害