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レジデントのための精神症状鑑別のリアルなアプローチ

誰も教えてくれなかった,処方の前に知っておきたい評価手順

レジデントのための精神症状鑑別のリアルなアプローチ
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筆頭著者 小川 朝生 (著者)

メジカルビュー社

電子版ISBN

電子版発売日 2024年3月22日

ページ数 192

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-7583-0238-8

印刷版発行年月 2024年3月

DOI https://doi.org/10.18885/9784758302388

書籍・雑誌概要

これまで語られることのなかった精神症状の評価と鑑別手順について,研修医向けのレッスン形式でわかりやすく解説。
精神科に限らず臨床で遭遇する典型例を基に評価方法を示し,不安、怒り,眠れない,指示に従わない,「死にたい」と言う,といった
実践的なテーマごとに鑑別と対応を学ぶ。疾患や病態により重なりあう症状,見た目でだまされないための評価の根幹を凝縮した一冊。

目次

Part Ⅰ 精神症状の鑑別に必要な評価手順
精神症状の評価は階層構造をもつ
 1.「精神症状って結局すべて同じじゃない?」という人へ
  初期研修ローテート(精神科)で得た知識と病棟でのギャップ
  精神科の診断には階層構造が埋め込まれている
  もう一度鑑別の流れをおさらいしよう
  精神症状の評価もスマホやパソコンの調子をみるのと同じ
  脳の構造と精神症状との関連は?
  それぞれの病態・疾患で評価を考えてみよう
評価の基本
 1.まずはせん妄のみかたから
  興奮を伴わないせん妄はなぜ大事?
  せん妄はどのように判断する?
  せん妄の「興奮」に引きずられてはならない
  「注意の障害」はせん妄のときに確実に出る症状
 2.気分の症状評価(うつ病)
  気分と感情は違う?
  気分の異常とは? 医療的な対応が必要なのはどのようなとき?
  自殺
  希死念慮
 3.知覚・思考障害の評価
  思考の障害とは?
  知覚・思考障害を評価する
  統合失調症の症状
 4.不安の鑑別
  不安とは?
  代表的な症状:パニック発作
  医療的に対応するのはどこから?
  不安関連の障害
  不安障害・パニック発作の治療
Part Ⅱ 臨床での病態の鑑別とかかわり方
ケースでわかる実際の評価と対応
 1.興奮
  興奮と不穏とは?
  鑑別の流れ
  BPSDとは?
 2.怒り
  本態に気づきにくい「怒り」
  怒りのパターン
 3.幻覚
  幻覚とは?
  客観的な幻覚と錯覚の違いをどのようにとらえるか
  幻覚のまとめと注意点
 4.妄想
  妄想とは?
  妄想は揺らぐのか(抗精神病薬の治療効果とは)
  妄想はどのように出てくる?
  妄想をどのように評価する?
  妄想の3 パターン
  妄想の聞き出し方
 5.元気がない,動かない
  鑑別の流れ
  3D
  NCSE(非けいれん性てんかん重積状態)にも注意
 6.治療やケアを拒否する
  拒否する要因
  拒否するほかの要因
  case 21  
 7.眠れない
  急な不眠の訴え
  不眠をどのようにみていくか
  不眠のタイプと影響の大きさを確認したら
  睡眠衛生指導
  睡眠薬を使う
 8.「死にたい」と言う
  「死にたい」と言われたら
  希死念慮とは?
  「死にたい」に対応する
  自殺リスクの評価
 9.指示に従わない
  まずはせん妄を考える
  せん妄の次に
  認知症にせん妄が重なる場合
  せん妄・認知症の鑑別議論における注意点
 10.けいれん
  NCSE
  NCSEの治療
 まとめ
付録(主な向精神薬の相互作用)

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