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なぜ?どうする?がわかる! 便秘症の診かたと治しかた
筆頭著者 中島 淳 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-22814-0
電子版発売日 2019年12月23日
ページ数 180
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-26615-9
印刷版発行年月 2019年12月
書籍・雑誌概要
近年30余年ぶりに慢性便秘症の新薬が上市され、種々の薬剤が次々に登場してきた。しかし、その使い方に悩む便秘症診療を専門としない医師は多く、結局従来の処方が延々となされ、困難な病態にいたってしまう患者さんも少なくない。そうした悩めるドクター、苦しむ患者さんを救うため、本書ではやさしく、コンパクトに、「令和時代の便秘症診療」のノウハウをまとめ、また、薬剤ごとの詳細な解説や診療現場でよく尋ねられる疑問、特殊な便秘とその対処法まで網羅している。診療ガイドラインだけでは味わえない、リアルワールドの実践知識が詰まった一冊。
目次
【内容目次】
口絵
A 便秘症治療薬一覧
B 便秘症の治療アルゴリズム
C 治療に役立つ各種ツール
序論 便秘症診療を改めて考える
第1章 便秘症診断のコツ~いかに短時間で診たてができるか~
A 便秘症診断のコツ,便秘症の分類~いかに短時間で分類を評価するか~
B 鑑別診断のポイント~悪性疾患のサインを見逃さない~
第2章 便秘症治療のキホン~薬の選びかた,治療の進めかた~
A リアルワールドでの便秘症治療の問題点
B 便秘症治療の流れを押さえる
1 治療アルゴリズム
2 治療のゴールの設定と,そのためにどう治療すべきか
3 薬物療法の基本~処方の失敗を減らすためにはどうすればよいか?~
4 薬物療法の実践
a 浸透圧性下剤の使いかたのコツ
b ルビプロストンの使いかたのコツ
c リナクロチドの使いかたのコツ
d 胆汁酸トランスポーター阻害薬の使いかたのコツ
e 刺激性下剤の使いかたのコツ
C 治療に役立つ各種ツール
第3章 便秘症診療の実践~これができればあなたもエキスパート!~
A 診療現場で気になるギモンにエキスパートが答えます!
診断・検査・患者指導編
1 効率的・効果的に問診を行うにはどうしたらよいですか?
2 排便造影検査,直腸肛門内圧検査などの専門的検査はどんなときに行いますか?
3 生活習慣の改善指導がうまくいきません.コツはありますか?
治療編
1 薬物療法の治療効果は何日目に判断すればよいですか?薬剤の切り替えや投与量増減の目安を教えてください
2 刺激性下剤を長く続けている患者さんにはどのように対応すべきですか?
3 専門医への紹介を考える基準,特に便排出障害の見きわめかたを教えてください
4 漢方薬は使えますか?どう使ったらよいですか?
5 プロバイオティクスは使えますか?どう使ったらよいですか?
6 外科的治療が必要なケースは?どのような手術をするのですか?
7 緩和医療や疼痛治療中の患者さんに便秘症治療薬を使うとき,気を付けることはありますか?
8 高齢便秘症患者さんの診療を効率的に行うためのアセスメントのコツと治療の注意点について教えてください
応用編
1 腹部マッサージを効果的に用いるにはどうしたらよいですか?
2 在宅医療や寝たきりの患者さんの便秘症にはどう対応すればよいですか?
3 管理栄養士がいないとき患者さんから食事について聞かれた際に把握しておくべき最低限の知識を教えてください
B エキスパートに学ぶ!「私はこうして便秘症治療をしています」
1 愁訴の理解,病態の把握,そして適度な薬剤治療が大切
2 患者のみならず,「腸からも話を聞く」
3 肛門疾患専門クリニックにおける便秘症治療
4 リアルワールドの便秘症診療~外来診療でよく出会うケースから~
5 エキスパートによる便秘症の治療アルゴリズム
第4章 特殊な便秘症とその対処法
A 巨大結腸症
B 直腸肛門機能異常
C 慢性偽性腸閉塞症
D 機能性腹部膨満症
E 腹部手術後・骨盤内手術後の排便障害への対応