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CTパターンから理解する呼吸器疾患
所見×患者情報から導く鑑別と治療
筆頭著者 門田 淳一 (総編)
大分大学医学部附属病院 病院長
その他の著者等 岡田 文人/小野 麻美
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-24986-2
電子版発売日 2019年1月14日
ページ数 494
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-25494-1
印刷版発行年月 2018年12月
書籍・雑誌概要
「CT画像パターン」から、呼吸器疾患の診断、病態把握、治療方針までを理解する、これまでにない切り口の新しい書籍。臨床で遭遇する機会の多い疾患について、decision treeに沿って診療を進めていく過程を、アトラスとフローチャートを用いて解説した。CT画像パターンからの鑑別診断に加えて、画像所見で一発診断が可能な疾患、画像パターンが多彩なためCTでは診断が困難な疾患、症状の割に画像所見が乏しい疾患、症状が軽微なのに画像所見は派手な疾患など、エキスパートの読影テクニックが満載。巻末にはクイズ症例も掲載。呼吸器科医、放射線科医だけでなく、これから呼吸器疾患を学ぶ学生や研修医にもおすすめ。
目次
【内容目次】
本書の使い方
呼吸器疾患のCT画像パターンとdecision tree
呼吸器疾患のCT画像パターンアトラス
1.びまん性粒状影
A.胸膜・葉間に接している(リンパ路・血行性)
a.気管支血管束周囲+小葉辺縁分布(リンパ路)
b.ランダム分布(血行性)
B.胸膜・葉間に接していない[小葉(細葉)中心性]
a.境界明瞭な分岐状粒状影(細気管支病変)
b.境界不明瞭な淡い粒状影(細気管支+細気管支周囲病変)
2.広義間質を主座とする病変
A.smoothな気管支血管束・小葉間隔壁の肥厚
B.小葉間隔壁の肥厚+nodule(しばしば腫大リンパ節を伴う)
3.嚢胞
A..胞が主体
B.consolidationやすりガラス影に付随する
4.多発結節
A.感染
B.非感染
5.consolidation
A.分布による分類
a.区域性
b.非区域性
c.領域性
d.末梢がspareされる(リンパ路による排泄が関係)
B.内部濃度による分類
a.低濃度
b.高濃度
C.空洞(あるいは造影不良域)を伴う
D.周囲散布像(小葉中心性粒状影)を伴う
E.consolidationに小葉間隔壁肥厚を伴う
F.consolidation内に牽引性気管支拡張を伴う
G.移動するconsolidation
6.びまん性すりガラス影・網状影
A.crazy-paving appearance
B.陰影内に牽引性気管支拡張を伴う
C.honeycombing
D.小葉中心性粒状影を伴う(ill-defined nodules)
E.モザイクパターンを伴う
7.CT sign
A.CT halo sign
a.感染
b.非感染
B.reversed halo sign
C.galaxy sign
D.angiogram sign
E.gloved finger sign
F.air-crescent sign/meniscus sign
G.Swiss cheese appearance
8.画像パターンで一発診断可能な疾患
9.画像パターンが多彩で鑑別が困難な疾患(臨床所見が非常に重要となる疾患)
I章 CTの基本的な理解:画像パターンとその考え方
CTの基本的理解
1.びまん性粒状影
2.広義間質を主座とする病変
3.嚢胞
4.多発結節
5.consolidation
6.びまん性すりガラス影・網状影
7.CT sign
8.画像パターンで一発診断可能な疾患
9.画像パターンが多彩で鑑別が困難な疾患(臨床所見が非常に重要となる疾患)
10.症状が軽微なのに画像所見が派手な疾患
11.症状のわりに画像所見が乏しい疾患
II章 CT画像パターンから紐解く呼吸器疾患:診断から治療方針まで
1.びまん性粒状影
A.胸膜・葉間に接している(リンパ路・血行性)
a.気管支血管束優位(リンパ路)
b.ランダム(血行性)
B.胸膜・葉間に接していない[小葉(細葉)中心性]
a.境界明瞭な分岐状粒状影(細気管支病変)
b.境界不明瞭な淡い粒状影(細気管支+細気管支周囲病変)
2.広義間質を主座とする病変
A.smoothな気管支血管束・小葉間隔壁の肥厚
B.小葉間隔壁の肥厚+nodule(しばしば腫大リンパ節を伴う)
3.嚢胞
A.嚢胞が主体
B.consolidationやすりガラス影に付随する
4.多発結節
A.感染
B.非感染
5.consolidation
A.分布による分類
a.区域性
b.非区域性
c.領域性
d.末梢がspareされる(リンパ路による排泄が関係)
B.内部濃度による分類
a.低濃度
b.高濃度
C.空洞(あるいは造影不良域)を伴う
D.周囲散布像(小葉中心性粒状影)を伴う
E.consolidationに小葉間隔壁肥厚を伴う
F.consolidation内に牽引性気管支拡張を伴う
G.移動するconsolidation
6.びまん性すりガラス影・網状影
A.crazy-paving appearance
B.陰影内に牽引性気管支拡張を伴う
C.honeycombing
D.小葉中心性粒状影を伴う(ill-defined nodules)
E.モザイクパターンを伴う
7.CT sign
A.CT halo sign
B.reversed halo sign
C.galaxy sign
D.angiogram sign
E.gloved finger sign
F.air-crescent sign/meniscus sign
G.Swiss cheese appearance
8.画像パターンで一発診断可能な疾患
9.画像パターンが多彩で鑑別が困難な疾患(臨床所見が非常に重要となる疾患)
III章 症例からのアプローチ:CT画像の読み方と鑑別診断Q&A
1.持続する咳嗽があり,健診の胸部単純X線写真で異常を指摘された症例
2.発熱とびまん性粒状影,consolidation・すりガラス影を認めた症例
3.遷延する乾性咳嗽と鎖骨上窩の腫瘤を認めた症例
4.発熱が続き喀痰の出現を認めた症例
5.発熱に加え咳嗽の増強が認められた症例
6.健診で多発結節影が認められた症例
7.乾性咳嗽,労作時息切れをきたした症例
8.咳嗽が持続し,後に発熱を呈した症例
9.乾性咳嗽,発熱,呼吸困難を呈した症例
10.発熱と起坐呼吸を呈した症例
11.両側肺野にびまん性の.胞性病変が認められた症例
索引