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人工呼吸の考えかた
いつ・どうして・どのように
筆頭著者 丸山 一男 (著)
三重大学教授
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-24856-8
電子版発売日 2018年5月21日
ページ数 284
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-24277-1
印刷版発行年月 2009年7月
書籍・雑誌概要
マニュアルに盲従しないで、考えて行う納得の人工呼吸管理をマスターできる、全ての医療従事者にオススメの一冊。呼吸生理から人工呼吸器の原理、呼吸モード、モニタの数字や波形の意味、その読み方と知識がリンクするよう配慮された構成と、遊び心のある内容、豊富なイラストにより、楽しく読み進めるうちに人工呼吸の「考えかた」が無理なく消化できる。
目次
【内容目次】
1章 プロローグ-何ゆえに人工呼吸か?
A なぜ人工呼吸か
B 人工呼吸を必要とする疾患・病態
C 呼吸仕事量を考える
D 人工呼吸のゴール
2章 呼吸に疲れました-呼吸困難とは
A 呼吸困難とは?
B 呼吸の需要と供給
C 頻呼吸を考える:CO2、O2、pHから
D 頻呼吸を考える:肺・胸郭メカニクスから
E まとめ:呼吸回数が多いときに思い浮かべること!
3章 肺がかたい!-抵抗勢力? コンプライアンスが低い?
A 肺が「かたい」とは?
B 気道内圧と気道抵抗
C 気道内圧とコンプライアンス
D 気道抵抗、コンプライアンスと「肺のかたさ」
4章 時定数(タイムコンスタント)-むずかしそうだけど、分かると便利
A 呼気流量の変化
B 時定数とは?
C 時定数を人工呼吸器設定に生かす
5章 酸素を考える-吸入酸素濃度は? 光と影
A 動脈血酸素分圧とは?
B 動脈血酸素分圧の評価
C 吸入酸素濃度とPEEP
6章 1回換気量を巡って-二酸化炭素の排出
A 換気の目的
B 酸素消費量
C 二酸化炭素の排出
D 1回換気量とは?
E 1回換気量と気道内圧
7章 どのように入れる?-量か圧か? それが問題だ
A 従量式(量制御)換気
B 従圧式(圧制御)換気
8章 自発か? 強制か?-波形で考えるトリガーとサイクル
A 自発呼吸と強制換気
B 自発呼吸
C 強制換気
D sIMV(同期式間欠的強制換気)
9章 圧制御をイメージする-PCV、PSVとは
A 圧制御の吸気流量パターン
B PCVとPSV
C プレッシャーサポート:自発吸気に合わせてサポート
10章 PEEP/CPAPでスッキリ-肺胞を常に開いておく
A PEEP/CPAP
B オートPEEP
11章 二相性のCPAP-APRV、BIPAP、Bilevelの周辺
A まずはAPRVから:気道の圧を開放する換気法
B BIPAP/Bilevel
12章 波形の会話-波形のワンポイントアドバイス
A 圧波形:波形でVCVかPCVかを見分ける
B 流量波形
C 量波形
D 波形でリークを発見:ループは閉じる
13章 困った波形を読む-いかに対処するか
A 人工呼吸器と患者の同調
B 波形で同調の悪さを評価する
14章 良くなったかな?-改善しているか悪化しているかを考える
A 改善・悪化の指標
B PVカーブで考える
C フローボリュームカーブで考える
D 波形で改善を実感する
15章 ウイニング-どのように人工呼吸器から離脱するか
A ウイニングの考えかた
B ウイニングの進めかた
16章 疾患別傾向と対策-あくまでも目安です
A コンプライアンスの低下した肺に対して:ARDSを例として
B 気道抵抗の上昇した肺に対して:喘息、COPDを例として
C 人工呼吸器設定の目安
17章 オープンラングアプローチ-肺保護戦略
A 急性肺傷害の病理
B 人工呼吸による肺傷害
参考文献
索引