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酸塩基平衡の考えかた
故(ふる)きを・温(たず)ねて・Stewart
筆頭著者 丸山 一男 (著)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-22517-0
電子版発売日 2019年4月22日
ページ数 278
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-25522-1
印刷版発行年月 2019年3月
書籍・雑誌概要
遊び心に満ちたイラストと解説を読み進めるうちに“考えかた”が身につく『考えかた』シリーズ第4弾のターゲットは“酸塩基平衡”。基本でありながら苦手意識を持たれがちな酸塩基平衡につき、データの読みによる病態の把握、さらに治療へと繋がる道筋という“考えかた”をもとに解説され、難解にみえる概念や計算式もすんなり頭に入ってくる。学生や研修医はもちろん、理解を新しくしたい医師、看護師や薬剤師といった医療従事者全般におススメの一冊。
目次
【内容目次】
1章 酸性・アルカリ性の指標
A 生物が生きるには,適切なpHがある
B アシドーシスとアルカローシスの定義
2章 血液ガスとアニオンギャップ
A BE:base excess
B AG:anion gap
C tCO2(CO2含量)
3章 正門と通用門
A ミアとシスをお間違いなきよう
B 用語の由来:代謝性・呼吸性
C Henderson-Hasselbalch門
D Stewart門[SID(強イオン差)門]
E 単純性か?混合性か?
4章 HendersonとHasselbalch
A 酸・塩基の定義は何か?
B 質量作用の法則(law of mass action)
5章 Stewart登場(SID門)
A HCO3-/pCO2比以外でもpHは計算できる
B 電解質濃度はH+に影響を与える
C 強いイオンとは?Na+vs.H+;Cl-vs.HCO3-
D 中間まとめ:強イオン差の考えかた
E 再び強イオン差の計算法:Na+-Cl-vs.HCO3-+Alb-+Pi-
F SIDの計算法の実際
G まとめ
H 繰り返しになりますが
6章 読み方いろいろ
A 4つのアプローチ
B あくまで総合判断をお忘れなく
C AGとSID
D AGとSIDのターゲット
E 低アルブミン血症のときのAGの補正:補正AG
7章 単純性障害の診断
A シンプルな酸塩基平衡障害の診断(primaryな変化):Basic
B 高い?低い?の判断基準
8章 代償はあるか?とりあえずの判断
A 二次性変化(代償性変化)の有無を判断する:単純性障害に対する代償性変化の有無を評価
B 代償の有無を予想する
9章 グラフ解析
A 単純性障害の完全代償を読む:グラフ解析による代償性変化の考えかた-慣れると便利です
B 完全代償か?混合性障害か?
10章 代償は予測範囲内か?
A 二次性変化の程度が予測される値かを判定する:advanced
B 代償の予測の第2ステップ
C 実測値と代償の予測値の関係
11章 代謝性アシドーシス
A 代謝性アシドーシスの原因
B 代謝性アシドーシスの原因の見分けかた:「H+の増加か?」「HCO3-の減少か?」
C 強イオン差で考える代謝性アシドーシス
12章 重症代謝性アシドーシスの一発診断
A 代謝性アシドーシスの一発診断
B BEの存在意義
C BEとHCO3-の関係:BEはHCO3-の代わりとなるか?
D BEとは:BEを深く知りたい人のために
13章 代謝性アルカローシス
A 酸の減少:HClの喪失と低アルブミン
B 塩基の増加:生理学的立場から,強イオン差から
14章 強イオン差の使いかた
A 強イオン差(SID)を用いた酸塩基平衡の読みかた
B 症例
15章 電解質によるHCO3-の変化
16章 Clの問題
A Na+-Cl-から考える
B Na+-Cl-を強イオン差(SID)で考える
C Cl-とHCO3-の関係
17章 混合性障害を疑うとき
A 混合性障害のパターン
B 混合性障害(アシドーシスとアルカローシスの同時発生)を読む
C まとめ:pH正常のパターン
参考文献
索引