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これからはじめる周産期メンタルヘルス 第2版
筆頭著者 宗田 聡 (著)
広尾レディース 院長/茨城県立医療大学 客員教授
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98549-3
電子版発売日 2024年5月13日
ページ数 88
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-33652-3
印刷版発行年月 2024年5月
書籍・雑誌概要
すべての妊婦さんが妊娠していることがわかって,うれしく幸せな気持ちでいるとは限りません.また,出産後すべてのお母さんが赤ちゃんをかわいく思えたり,元気に楽しく子育てができるものでもありません. そのような妊婦さん,お母さんに関わる助産師や看護師,また精神科や小児科の医師,地域の保健師,病院などで働く臨床心理士の方へ向けた周産期メンタルヘルスの入門書.
目次
Ⅰ総 論 周産期メンタルヘルスとは
周産期をとりまく大きな変化
精神疾患合併妊娠が増えている!?
●「4大疾病」から「5大疾病」へ
●女性は男性の1.6倍!
周産期メンタルヘルスの流れ
●女性のライフスタイルの変化
●メンタルヘルスに問題をもつ女性が増加
●周産期メンタルヘルスの誕生
周産期のメンタルヘルスの重要性
●妊産婦死亡率と周産期死亡率は世界トップレベルだが?
●増え続けている虐待と産後ケア
ハイリスク妊婦の抱える問題
●精神科と心療内科─どう違うの?
●精神科は敷居が高い!?
●今後の課題
Column 「産後うつ」だけでいいのか?
Ⅱ各 論 周産期における精神疾患
・メンタルヘルスの分類に大きな変化
・女性は男性の2倍もかかりやすい
マタニティブルー
・産後すぐ,一過性のもの!
周産期うつ
●妊娠うつ
・8〜12人に1人が経験
・早期に発見するのはむずかしい…
●産後うつ
・10人に1人が産後うつに
・どんな症状?
・どんな人がなりやすい?
・スクリーニングで絞り込む
・早期発見と治療やサポートが大切
・産後うつとボンディング障害
・どんな治療が行われるの?
・さまざまなサポートの形
・動き出した社会的な取り組み
・日本周産期メンタルヘルス学会とは
双極性障害(双極症)
・躁状態とうつ状態の2つの顔
・どんな症状?
・治療について
不安障害
・女性に多く,年々増えている!?
・治療について
統合失調症
・100人に1人がかかる身近な病気
・陽性症状と陰性症状
・治療について
産褥精神病
・重症でまれな疾患
・どんな症状?
・治療について
Column 薬は止める? 続ける?
Ⅲ応 用 早期発見と診断のために
いつから対応する?
●妊娠を考えるまで
・妊活中
・妊娠初期
・妊娠中
・産 後
・育児中
どうやってスクリーニングするか?
チェックリストの利用
エジンバラ産後うつ病問診票(EPDS)の基本知識
スクリーニング陽性だったときは?
構造化面接(SCID)とは?
Column 芸能人は「健康」が命?
Ⅳ情報と知識 周産期メンタルヘルスにおける連携
いつ,どこで,誰が,何を?
●いつ,どこで?
●誰が,何を?
本人と家族・友人知人
行政とのかかわり
社会の中の動き
●カイロプラクティック
●漢方・鍼灸
●陣痛タクシー
●増えている産後の母親へのサービス
Column イクメンも産後うつに!?
Ⅴ最新情報 民間のさまざまな試み
Column 日中韓の床上げ1ヵ月事情
資 料
エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)
・EPDSってなに?
・EPDSの使い方
・使うにあたっての注意点
Whooleyの2質問法
PHQ-2・PHQ-9
育児支援チェックリスト
赤ちゃんへの気持ち質問票(ボンディング)
Column EPDSは万能?
参考図書