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災害時のメンタルヘルス
筆頭著者 酒井 明夫 (他監)
その他の著者等 丹羽 真一/松岡 洋夫/大塚 耕太郎/加藤 寛/金 吉晴/松本 和紀
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-62435-0
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 268
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-02435-8
印刷版発行年月 2016年3月
書籍・雑誌概要
大規模災害時のメンタルヘルスのための実践書今後予想される大規模自然災害における精神医学的対応について、災害発生直後・急性期から中長期までを網羅して解説する。第1章から第8章までは被災現場での支援ならびに被災地外からの支援について、その方法、理論的背景、実際を今後に活かせる視点でまとめた。第9章は、医師、保健師、自治体、大学精神科、精神科病院などさまざまな立場からの、主に東日本大震災での実際の経験を実践編としてまとめた。
目次
第1章 災害とメンタルヘルス
1.災害と精神医療
2.災害時のメンタルヘルス活動の歴史と進展
3.災害への反応とフェーズ
4.疫学:罹患率,危険因子,防御因子
5.アセスメント・モデル,支援計画
第2章 直後・急性期における支援の実際
1.避難所等での支援
2.サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)
I.WHO版PFA
II.米国版PFA
3.薬物の用い方
4.惨事ストレスと支援者のケア
I.総論
II.遺体関連業務従事者のメンタルヘルス
5.組織間の連携
6.メディア対応
第3章 直後・急性期:外部からの支援
1.総論
2.災害派遣精神医療チーム(DPAT)について
3.子どもの支援と関連機関との連携
4.一般医療チームにおける支援と連携
5.ボランティア団体との連携
第4章 直後・急性期:被災地域内の状況と支援
1.総論
2.精神保健福祉センター
3.保健所
4.市町村:保健師
5.精神科病院-対応と備え
6.精神医学講座
7.自治体・障害福祉課
8.福祉事業所
第5章 介入方法
1.総論
2.認知行動療法的アプローチ
3.急性ストレス障害(ASD)と心的外傷後ストレス障害(PTSD)
4.災害による喪失と死別への心理的ケア・治療
5.サイコロジカル・リカバリー・スキル(SPR)
第6章 特別な支援対象
1.職域での支援
2.子ども・若者への支援
3.アルコール問題への対応
4.リエゾン・総合病院での支援
5.原発災害での支援
6.多文化的対応
7.精神障害者への支援
8.高齢者への支援
第7章 中・長期の支援:総論
第8章 災害における研究
1.研究の手続きと倫理
2.災害時のアセスメントツールと研究
3.災害時の疫学研究
第9章 実践編
1.岡山県心のケアチーム「雪風」-南三陸町での経験
2.国立国際医療研究センター国府台病院こころのケアチーム
-宮城県石巻市での支援を通して
3.兵庫県こころのケアチーム
4.神奈川県心のケアチームの支援活動報告
5.宮城県精神保健福祉センター
6.福島県精神保健福祉センター
7.仙台市精神保健福祉総合センターの実施した震災後メンタルヘルス対策
8.陸前高田市における保健所保健師の活動報告
9.宮城県東部保健福祉事務所(石巻保健所)の活動
10.石巻市保健師の経験
11.被災地南三陸町からの活動報告
12.南相馬市のこころのケア活動
13.気仙沼市・光ヶ丘保養園での経験
14.岩沼市・南浜中央病院での経験
15.石巻市・こだまホスピタルでの経験
16.南相馬市・小高赤坂病院の経験
17.登米市・石越病院の経験-被災医療機関からの受け入れ
18.岩手医科大学精神医学講座
19.東北大学精神医学教室
20.精神医学講座担当者会議
21.被災地内での外部・内部支援者のコーディネート
22.子どものケア
23.北海道子どものこころのケアチームの経験
24.被災地域における子どものこころのケアシステムの構築
25.アルコール問題へのグループ・アプローチによる対応
26.久里浜こころのケアチームのアルコール問題への対応
27.こころのケアセンター-阪神・淡路大震災の経験から
28.新潟県精神保健福祉協会こころのケアセンター
29.岩手県こころのケアセンター
30.みやぎ心のケアセンター
31.ふくしま心のケアセンター-混迷からみえてきたもの
32.石巻圏における新たな精神保健活動への取り組み-からころステーションの活動
33.なごみ
34.地域再生の試み
索引