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雑誌
研修医メンタルヘルス解体心書
筆頭著者 鈴木 裕介 清水 真祐子 (著)
秋葉原内科saveクリニック/秋葉原内科saveクリニック
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2025年6月19日
ページ数 152
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-14864-2
印刷版発行年月 2025年6月
書籍・雑誌概要
医師になって最初に学ぶべきは“自衛のスキル”
初期研修・後期研修において,体調の不良やメンタルヘルスの問題にどのように対処していますか? 社会人としてのファーストキャリアである臨床研修は,ファーストアタック(はじめての挫折)やダブルバインド(職場では新人,患者からは信頼される医師)など,未体験の事象に満ちています.また,クラッシャー上司につぶされたり,ブリリアント・ジャークに振り回されたり,個人の努力だけでは克服困難な問題にも直面します.そして,医療の世界を生き抜いてきた強者からのアドバイスは,ときに「生存バイアス」にあふれており事態を悪化させるかもしれません.本書には,これまでの惰性の常識を吹き飛ばし,真に自身を守るコツが満載されています.苦しくなる前に,ぜひ手に取ってみてください.
目次
目 次
CHAPTER 1 研修医メンタルヘルスのあらまし
医師のメンタルヘルスリスク
初期研修医特有のストレス
後期研修医のリスク
CHAPTER 2 ストレスを理解するためのモデル
ストレスとは何か?
ストレスそのものが悪いわけではない
ストレス反応を理解する
心身相関とアレキシサイミア
アブセンティーズムとプレゼンティーズム
デイリーハッスルズにも注意
休み方とリズム
CHAPTER 3 過剰適応
過剰適応とは何か?
過剰適応の対策
うつになりやすい「性格」
フォーン反応
CHAPTER 4 自らのタイプを知る
外向と内向
FFS理論(拡散性と保全性)
愛着スタイル
CHAPTER 5 医師のキャリアとメンタルヘルス
キャリア不安とメンタルヘルスの関連
2つのキャリア観-「専門医取得は『キャリア形成』か?」
専門性の定義
アドバイスを聞く相手を選ぼう
内的キャリア観の道しるべ
キャリアにおける「リスク」との付き合い方
平時から退路のことを考えておく
「休職」「退職」「転職」の3つは早めに経験したほうがよい
「やめどき」を考える
とはいえ,仕事はしょせん仕事ですから
CHAPTER 6 支援職に不可欠な対人査定スキル
「クラッシャー上司」を知る
ブリリアント・ジャーク
機嫌の問題について
ハラスメントについて
クラッシャーにならないための「権力学」
ヨコの成長とタテの成長
成人発達理論
関係性と期待のアセスメント
信頼できる人をどう見抜くか
CHAPTER 7 セルフケアと休み方
セルフケアとは
コーピングリストをつくる
由緒正しき呼吸法
身体を用いたコーピングの有用性
ベタですが,睡眠対策とか食事も大事
食事とメンタルヘルス
反芻思考,知ってますか?
反芻対策についての基本的な考え方
72時間完全休養
感じてはいけない感情はない(陰性感情との向き合い方)
怒り感情との向き合い方
ポジティブメンタルヘルスの潮流
CHAPTER 8 サポートとリソース
リソースとは何か
ヘルプシーキング(援助希求)というスキル
組織の中にナナメの関係をつくる
組織の外にサポートを持つ
「つながる」の効能とサードプレイス
自分の聖域を持とう(情報から切り離され,自然に触れる,降りる)
CHAPTER 9 メンタルヘルスとトラウマ
トラウマって何?
トラウマと関係ない疾患はない?(ACE研究)
トラウマインフォームドケア
誰もがトラウマ当事者である
境界線を意識したほうがいい人
心と身体を分けずに診る
CHAPTER 10 対人支援職の自己肯定感
対人支援職と自己肯定感
関連概念について
「ケアテイカー」体験は,医療を目指す触媒
「傷ついた治療者」モデル
自分の課題を扱い続けること
おわりに
索引
COLUMN
サンクコストを考える
BATNAを持とう
使える資源(リソース)たち
境界線は2本