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JRC蘇生ガイドライン2020
筆頭著者 一般社団法人 日本蘇生協議会 (監)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64637-6
電子版発売日 2021年8月9日
ページ数 532
判型 A4
印刷版ISBN 978-4-260-04637-4
印刷版発行年月 2021年6月
書籍・雑誌概要
救急蘇生の現場を支える基本のガイドラインが5年ぶりの改訂
日本蘇生協議会による救急蘇生のガイドラインが5年ぶりに改訂された。編集委員会、作業部会による徹底した議論によって検討され、まとめられたガイドラインは、蘇生現場のコンセンサスとしてまさに必携の書である。すべてGRADEによる評価を採用した国際基準のガイドラインである。新たに「妊産婦の蘇生」「海外での課題」の章を追加し、補遺にはCOVID-19への対応をまとめた。救急蘇生の現場で奮闘するすべての人へ。
目次
序文
1 JRC(日本版)ガイドライン2020までの作成経過
2 わが国の心停止の状況
3 JRC蘇生ガイドライン2020の特徴:救命の連鎖と各作業部会の概要
4 今後の課題
5 利益相反(COI)管理委員会の設置とCOI管理について
JRC蘇生ガイドライン2020作成の方法論
略語一覧
第1章 一次救命処置(BLS)
1 はじめに
2 BLSのアルゴリズム
3 アルゴリズムの科学的背景
4 異物による気道閉塞の解除
第2章 成人の二次救命処置(ALS)
1 はじめに
2 心停止アルゴリズム
1 はじめに
2 一次救命処置(BLS)
3 二次救命処置(ALS)
4 ROSC後のモニタリングと管理
3 気道と換気
1 基本的な気道確保と換気
2 心停止中の高度な気道確保
3 気管チューブの気管内留置確認
4 気道確保下の換気
4 循環
1 胸骨圧迫
2 薬物
3 体外循環補助を用いたCPR(ECPR)
5 電気的治療
1 CPRと電気ショック
2 VFと無脈性VTへの除細動戦略
3 波形とエネルギー量
6 特殊な状況下の心停止
1 溺水による心停止
2 肺血栓塞栓症による心停止
3 オピオイド中毒
7 心拍再開後の集中治療
1 呼吸管理
2 循環管理
3 ROSC後のPCI
4 体温管理療法(TTM)
5 ROSC後のてんかん発作の予防と治療
6 その他の治療法
8 予後評価
1 心停止中の生理学的予後評価
2 ROSC後の神経学的予後評価
9 2020年未評価のトピック
第3章 小児の蘇生(PLS)
1 はじめに
2 院外心停止の防止
3 院内心停止の防止
4 小児の一次救命処置(pediatric basic life support:PBLS)
5 小児の二次救命処置(pediatric advanced life support:PALS)
6 徐脈・頻拍への緊急対応
7 特殊な状況
8 ショック
9 体外循環補助を用いたCPR(ECPR)
10 ROSC後の集中治療
11 予後判定と原因検索
12 2020年に見直されなかった項目
第4章 新生児の蘇生(NCPR)
1 はじめに
2 2020年版NCPRアルゴリズム
3 新生児蘇生の流れ
4 検討された22のトピック
5 今回の改訂で検討できなかった重要なトピック
第5章 妊産婦の蘇生(Maternal)
1 はじめに
2 2020年版妊産婦蘇生アルゴリズム
3 レビューが行われた妊産婦蘇生のトピックス
第6章 急性冠症候群(ACS)
1 はじめに
2 ACSの初期診療アルゴリズム
3 ACS診療システムへの病院前からの介入
4 ACSへの病院前の処置
5 ACS診断のための心筋バイオマーカー
6 再灌流療法に関するSTEMIの治療戦略
第7章 脳神経蘇生(NR)
1 はじめに
2 脳神経蘇生への病院前からの介入
第8章 ファーストエイド(FA)
1 はじめに
2 急な病気に対するファーストエイド
3 急なけがに対するファーストエイド
4 JRC蘇生ガイドライン2020で見直さなかったCQ
第9章 普及・教育のための方策(EIT)
1 はじめに
2 教育効果を高めるための工夫
3 普及と実践,チーム
4 救命処置に関する倫理と法
第10章 海外での課題
1 はじめに
2 CoSTR2020で検討されたCQ
補遺 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策
1 COVID-19感染リスク
2 COVID-19流行期の心停止対応
索引