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肝癌診療マニュアル 第4版
筆頭著者 一般社団法人 日本肝臓学会 (編)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64081-7
電子版発売日 2020年5月25日
ページ数 308
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-04081-5
印刷版発行年月 2020年4月
書籍・雑誌概要
肝癌診療の実臨床において必要となる情報のすべてを、最新のガイドラインの推奨に加え、エキスパートオピニオンも踏まえて解説した日本肝臓学会編集によるマニュアルの改訂第4版。今版では『肝癌診療ガイドライン2017年版補訂版』(2020年2月)の推奨に準拠し、最新の重要なエビデンスや臨床現場の動向を取り入れた。肝癌患者に最善の医療を提供するために、肝臓領域の実地医療に携わるすべての医師に有用な1冊。
目次
Consensus Statement
第1章 肝癌発癌機序・疫学とハイリスク患者の設定
A B型肝炎からの発癌機序
B C型肝炎からの発癌機序
C NAFLD/NASHからの発癌機序
D 肝癌の疫学とハイリスク患者の設定
E DAA治療による持続的ウイルス陰性化(SVR)後の発癌リスク
第2章 肝癌診療に必要な病理学
第3章 肝発癌予防
第4章 肝癌早期発見のためのサーベイランス
第5章 肝癌の診断
A 腫瘍マーカー
B 画像診断
1.総論
2.CTとMRIの使い分け
3.どのようなときにGd-EOB-DTPA造影MRIを行うか
4.どのようなときにCTAP,CTHAを行うか
5.どのようなときに造影超音波を行うか
6.早期肝癌の画像的特徴
7.肝細胞癌とその類似疾患の分子病理学的分類と画像所見
C 肝癌診断のアルゴリズム
1.肝細胞癌の診断アルゴリズム
2.乏血性肝細胞性結節(異型結節,早期肝癌)の自然経過と治療適応
第6章 肝癌の治療
A 総論
B 肝癌診療のための肝予備能評価とステージングシステム
C 肝癌治療の実際
1.肝切除
a)総論
b)シミュレーション,ナビゲーション
c)腹腔鏡下肝切除術
d)高齢者に対する外科治療
2.穿刺局所療法
a)PEIT,PMCT
b)ラジオ波焼灼療法(RFA)
1)経皮的RFAとRFA治療の適応拡大(多発結節/大型結節)
2)腹腔鏡下RFA
3)人工胸水下RFA
4)人工腹水下RFA
5)造影超音波下RFA
6)バイポーラRFA
7)Fusion image下RFA
3.肝動脈化学塞栓療法(TACE)
a)Conventional TACE
b)バルーン閉塞下TACE(B-TACE)
c)Beads TACE/TAE
d)Beads TACEとconventional TACEをどう使い分けるか
e)TACEと分子標的薬併用の意義
4.肝動注化学療法
a)進行肝癌に対する肝動注化学療法(low dose FP)
b)インターフェロン併用5?FU肝動注化学療法
c)New FP療法
d)動注と分子標的薬の併用は予後を延長するか?
5.肝移植
a)肝癌に対する肝移植の現状
b)肝癌の肝移植適応
c)肝癌に対する肝移植を考慮するタイミング―患者説明のタイミング
d)肝移植前後のウイルス肝炎治療
e)肝移植後の再発に対する治療戦略
6.放射線療法
7.分子標的薬と免疫療法の動向
8.脈管腫瘍栓に対する治療
a)外科治療
b)肝動注化学療法および分子標的治療
c)塞栓療法
d)放射線治療
9.肝外病変に対する治療
D 肝癌治療のアルゴリズム
1.肝癌に対する根治的治療をどう使い分けるか―切除 vs 局所療法
2.TACE不応の定義と不応後の治療指針
3.TACE不適の概念とTACE不適intermediate stage肝癌の治療方針
4.肝動注化学療法と分子標的治療をどう使い分けるか
5.肝癌全体の治療アルゴリズム
第7章 肝癌の治療効果判定
A RFAの治療効果判定
B TACEの治療効果判定
C 肝動注化学療法の治療効果判定
D 分子標的治療の治療効果判定
E 腫瘍マーカーによる治療効果判定
第8章 肝癌治療後のフォローアップ
A 肝癌切除後のフォローアップの要点
B 肝癌RFA後のフォローアップの要点
C 肝癌TACE後のフォローアップの要点
D 肝癌根治後の再発抑制治療(進行中の臨床試験も含めて)
E 再発癌に対する治療法の選択
F 肝癌に対する肝移植後のフォローアップの要点
第9章 肝癌診療における病診・病病連携
索引