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肝癌診療ハンドブック
ケースで学ぶ集学的治療のコツとセンス
筆頭著者 池田 健次 (編)
虎の門病院部長
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28493-1
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 222
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-26938-9
印刷版発行年月 2012年10月
書籍・雑誌概要
肝疾患診療において先進的な取り組みを続ける虎の門病院肝臓センターにより,スクリーニングから診断,治療のテクニック,発癌予防に再発への対応まで,肝癌診療のすべてを豊富なデータをもとに実践的に解説.具体的な症例や,レジデントと指導医の討論,最新知見をピックアップしたコラム,また豊富な図や写真などにより,ビジュアルで読みやすい誌面としている.
目次
【内容目次】
第I章 肝癌診療の基本アルゴリズム
1.日本の肝癌治療に関するアルゴリズム
2.虎の門病院の肝癌治療アルゴリズム
3.乏血性肝癌の診断および治療アルゴリズム
第II章 ケースカンファレンス
CASE1 20年にわたり20回以上の局所治療を繰り返し生存の得られている症例
CASE2 局所治療困難な部位に対してTACE+PEIを施行した症例
CASE3 3cm超の肝細胞癌に対し,ミリプラチンTAI+RFAを施行した症例
CASE4 多発肝細胞癌に対しRFA,肝切除を併用した症例
CASE5 エコー描出困難症例に対してCO2動注下超音波にてRFAを施行した症例
CASE6 画像上低分化型肝細胞癌と考え,手術を選択した症例
CASE7 Vp3肝細胞癌に対し陽子線治療,肝動注を施行した症例
CASE8 肝切除後,血小板減少に対して部分的脾動脈塞栓術を施行し,抗ウイルス治療を施行した症例
CASE9 肝切除/RFAにて根治治療後のエンテカビル投与により長期再発のない症例
CASE10 EOB-MRIでのみ描出される結節を認め,肝切除を施行した症例
CASE11 新たなバイポーラRFAデバイスを用いた大型肝細胞癌症例
第III章 センスを磨く肝癌診断の実践知識
1.肝癌スクリーニングフローチャート
2.各種モダリティの長所と短所
3.肝癌の悪性度診断
a.腫瘍マーカー
b.画像診断
4.EOB-MRI肝細胞相でのみ低信号結節として指摘できる病変の診断
5.異型結節(dysplastic nodule)の経過観察と肝細胞癌への移行
第IV章 スキルを磨く肝癌治療テクニック
1.ラジオ波焼灼療法(RFA)
2.経皮的エタノール局注療法(PEI)
3.肝動脈化学塞栓療法(TACE)
4.放射線療法
5.肝切除,肝移植(resection and transplantation)
6.肝動脈持続動注抗がん剤治療
7.分子標的治療薬
第V章 ハイリスク群の発癌予防
1.B型肝炎における肝癌発生と予防
2.C型肝炎における肝癌発生と予防
a.C型肝炎でのウイルス排除の効果
b.C型肝炎に対する肝炎鎮静化治療の効果
3.非B非C型肝硬変からの発癌
4.アルコール性肝硬変からの発癌と予防
5.NASH(non-alcoholic steatohepatitis)
6.ウイルス排除(SVR)した後のC型慢性肝炎からの肝癌発癌
7.慢性肝疾患に合併した胆管細胞癌・混合型肝癌の臨床的特徴
第VI章 再発肝癌の実態と治療
1.C型肝癌の再発抑制
a.C型肝細胞癌根治治療後のインターフェロンによる再発抑制治療
b.肝発癌・再発におけるインスリン抵抗性の関与と分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤による抑制効果
2.B型肝癌の再発予防
3.根治治療後の悪性再発
4.小型肝癌の反復治療と進行過程(マルコフモデル)