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レジデントのための呼吸器診療最適解
ケースで読み解く考えかた・進めかた
筆頭著者 中島 啓 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63668-1
電子版発売日 2020年2月24日
ページ数 392
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03668-9
印刷版発行年月 2020年1月
書籍・雑誌概要
さまざまな訴えで呼吸器内科に来院・入院される患者さんへの対応に日々追われるレジデントたち。本書は、呼吸器診療に携わる研修医、若手呼吸器科医が日常診療で遭遇する困難や疑問に感じる「あるある!」を症状・疾患別にまとめ、実際の症例をベースに、折々の場面でどう考え、どう対応していくべきなのか、その思考過程の提示とともにわかりやすく解説する。実際の診療手順とポイントをイメージできるフローチャートも収載。
目次
1章 呼吸器診療の基本
病歴・診察・検査所見を統合し肺を通して全身をみよう
2章 呼吸器症候
CASE 1 血痰,喀血
局所的な血管の破綻を疑う場合は造影CTを行おう
CASE 2 救急外来における呼吸困難・呼吸不全
ABCを確認しながら鑑別診断を考えよう
CASE 3 原因不明の呼吸困難の鑑別
臓器別の鑑別法と呼吸生理学的な鑑別法を組み合わせて考えよう
CASE 4 咳嗽
鑑別診断は胸部X線における異常の有無で分けて考えよう
CASE 5 胸水の対応
Lightの基準で滲出性か漏出性かを判断しよう
CASE 6 BALの適応
鑑別診断と目的を考えよう
3章 呼吸管理
CASE 7 挿管人工呼吸管理
設定は酸素化・換気・同調性で考えよう
CASE 8 非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)
初期設定から離脱までを理解しよう
CASE 9 ネーザルハイフロー
吸気酸素濃度と流量を設定しよう
4章 感染症
CASE 10 市中肺炎
予測される起炎菌と重症度から抗菌薬を選択しよう
CASE 11 医療・介護関連肺炎/院内肺炎
escalation治療か?de-escalation治療か?を考えよう
CASE 12 膿胸・細菌性胸膜炎
ACCPのリスク分類をおさえよう
CASE 13 肺結核
空気感染対策,診断から治療までをおさえよう
CASE 14 非結核性抗酸菌症
適切な治療タイミングを総合的に判断しよう
CASE 15 慢性肺アスペルギルス症
分類,診断から治療までを理解しよう
CASE 16 免疫不全者の肺炎
免疫不全の種類から起炎菌を想定しよう
5章 閉塞性肺疾患
CASE 17 気管支喘息の外来マネジメント
自分が使えるICSとICS/LABAを一つ覚えよう
CASE 18 気管支喘息発作
診断,治療,入院適応をおさえよう
CASE 19 COPDの外来マネジメント
治療の主役のLAMAとLABAを使いこなそう
CASE 20 COPD増悪
ABCアプローチをおさえよう
6章 間質性肺疾患
CASE 21 間質性肺炎(びまん性肺疾患)の原因診断
臨床情報・画像所見・病理所見から総合的に診断しよう
CASE 22 特発性間質性肺炎の管理
IPFを主軸に考えよう
CASE 23 間質性肺炎の急性増悪
診断から治療までを理解しよう
7章 肺がん
CASE 24 肺がん診療の基本
組織診断,病期診断,治療の考えかたをおさえよう
CASE 25 肺がんの集学的治療
外科治療,薬物療法,放射線療法を組み合わせよう
略語一覧
索引
column
医師のプロフェッショナリズム
ARDS
Non-resolving pneumonia(難治性肺炎)
人工呼吸器関連肺炎
肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチン
潜在性結核感染症
β-D-グルカン,アスペルギルスガラクトマンナン(GM)抗原の偽陽性
非HIV-PCP
妊娠喘息
ACO(喘息とCOPDのオーバーラップ)
臨床研究の重要性
IPAF
医学教育のやりがい