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ケアするまちのデザイン
対話で探る超長寿時代のまちづくり
筆頭著者 山崎 亮 (著)
株式会社studio‐L代表
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63600-1
電子版発売日 2019年4月29日
ページ数 202
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-03600-9
印刷版発行年月 2019年3月
書籍・雑誌概要
医療・介護・福祉が連携し、支援が必要な人々を地域で支える「地域包括ケア」。そこに住民の主体的な支え合いを加えた「地域共生社会」が提唱されている。しかしその実現は各地域に委ねられているのが現状だ。本書では、地域課題を住民たちが解決する手助けをする「コミュニティデザイン」の第一人者が地域包括ケアの先進地域を訪ね、「地域共生社会をつくるもの」を探る。答えは、ケアとデザインを組み込んだまちづくりにあった!
目次
著者プロフィール
はじめに
1 ケアとまちづくりはどこで出合うのか
─高齢者総合ケアセンターこぶし園のサポートセンター
吉井靖子さん 社会福祉法人長岡福祉協会 高齢者総合ケアセンターこぶし園 総合施設長/看護師
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高田清太郎さん 株式会社高田建築事務所 代表取締役/建築家医療・福祉とまちづくりが近づいてきた/ケアをまちのなかへ届けるしくみをつくる/まちの一部としての「サポートセンター」/施設じゃない、家をつくるんだ/「自分が住むなら」の目線/まちでできることを広げていく/「あそこなら入ってもいい」と言われるように/できない理由を100挙げるか、できることを1つ見つけるか/まちに境界線はいらない
2 誰がまちをケアするのか─魅知普請の創寄りとチーム永源寺
花戸貴司さん 東近江市永源寺診療所 所長/医師
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北川憲司さん 滋賀地方自治研究センター 理事多種多様な人材がクロスする「東近江 魅知普請曼荼羅」/人と人をつなぐことで9割くらいはうまくいく/地域包括ケアは高齢者だけのものではない/「病気だけを診るのではなくて、私の生活のすべてをみてください」/医療は、その人の生活や役割の邪魔をしてはいけない/医療・介護・福祉ができることは限られている/プロは差し控えることを知っている/「最期まで家で」を実現するのは、本人の意思/「そんな人いたっけ?」と言われるリーダーが理想/「おまえが言うなら仕方ない」力/お惣菜をもらえたら一人前/巻き込むのではなく巻き込まれにいけ
3 何がケアとまちをつなぐのか─地域包括ケア幸手モデル
中野智紀さん
社会医療法人JMA東埼玉総合病院 地域糖尿病センター センター長
在宅医療連携拠点 菜のはな 室長/医師
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小泉圭司さん 元気スタンド・ぷリズム合同会社 代表社員・NPO元気スタンド 代表あなたも“コミュニティデザイナー”!/新しい信頼関係をつなぐ人たち/地域に自分の居場所がない!/来るだけで介護予防になる喫茶店/にじみ出ることでつながりが生まれる/営利と非営利のバランス感覚/楽しいことを入り口に/アウトカムは「居心地のいいまち」/ネットワークというよりクラウド/信頼と情報の共有/ケアの中心にあるのはソーシャルワーク/地域包括ケアは「わがまちモデル」で
4 ケアするまちをどうつくるのか─Share金沢、三草二木 西圓寺
雄谷良成さん 社会福祉法人佛子園 理事長/僧侶
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西川英治さん 株式会社五井建築研究所 代表取締役/建築家障害者福祉からまちづくりへ/障害のある人が安全に暮らせる場をつくらなければならない/「建築なんかなくてもいい」と施主に言われて/打ち合わせはキャッチボールか殴り合い/「目利き」になれる専門家を探せ/当事者になる、当事者とやる/ときには細部から始めてみる/所有から共有へ意識を変える/他分野の仲間と、相互介入できる信頼関係をつくる
5 ケアとデザインの再会と深化
山崎 亮
地域包括ケアは、まちづくりにケアとデザインを組み込むこと/ケアとデザインの源流は同じ/支援と意欲の喚起は両輪の関係/理性と感性、正しさと楽しさ/地域住民の参加は「楽しそう」から始まる/必要最低限の空間/場と人のつながり、人と人のつながり/地域はそこに生きる人たちの人生の集積/貨幣のやりとり、信頼のやりとり/豊かな人生への挑戦
おわりに