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対話と承認のケア
ナラティヴが生み出す世界
筆頭著者 宮坂 道夫 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64161-6
電子版発売日 2020年6月29日
ページ数 282
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-04161-4
印刷版発行年月 2020年2月
書籍・雑誌概要
「患者の話を聞く」という行為は、その一言では到底説明しきれない奥深さと難しさがあり、専門的な行為として扱われてしかるべきものです。本書は、ナラティヴに対する誤解を解くことから始め、〈ケアする人〉と〈ケアされる人〉の二者関係を軸に、ナラティヴによる「解釈」「調停」「介入」を熟思し、なぜ「患者の話を聞くこと」「患者と対話することが」がケアになるのかを解き明かしていきます。
目次
はじめに
第1章 日々のケアにひそむナラティヴ
1 日々のケアにひそむナラティヴ・アプローチ
2 ナラティヴのブームと誤解
第2章 ナラティヴとは何か
1 言葉の話
2 文学と言語学の物語論
3 現実世界の物語論
4 ヘルスケアの物語論
第3章 ケアする私、ケアされる私
1 〈ケアする私〉の物語論
2 〈ケアされる私〉の物語論
3 ケアし、ケアされる〈私たち〉の物語論
第4章 他者のナラティヴを読む――解釈的ナラティヴ・アプローチ
1 医療制度の入口で
2 急性疾患の臨床現場で
3 慢性疾患の臨床現場で
4 日常臨床での解釈的ナラティヴ・アプローチ
5 ナラティヴの解釈が「ケア」になるとき
第5章 複数のナラティヴの前で――調停的ナラティヴ・アプローチ
1 ナラティヴの不調和
2 調停における実在論と構築論
3 ナラティヴの調停が「ケア」になるとき
第6章 他者のナラティヴに立ち入る――介入的ナラティヴ・アプローチ
1 心のケアと心の病い
2 〈私の物語〉への介入
終章 ナラティヴがケアになるとき
文献・註
あとがき