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音声障害治療学
筆頭著者 廣瀬 肇 (編著)
その他の著者等 城本 修/生井 友紀子
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63540-0
電子版発売日 2018年11月19日
ページ数 208
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03540-8
印刷版発行年月 2018年10月
書籍・雑誌概要
音声障害の“治療”に焦点をあてる音声障害治療の理論的背景と最新の医学的治療、言語聴覚士による行動学的アプローチを解説する。診療現場で併用される医学的治療と行動学的治療(本書では音声治療と同義とする)の実際を、医師と言語聴覚士によるコラボレーションで紹介。
目次
1章 音声障害の治療総論
A 音声障害の医学的基礎
1 声は音の一種
2 声はどのようにして作られるのか―発声のメカニズム
3 声の男女差と年齢変化
4 声とことば
5 正常な声が作られるための条件
6 音声障害と病的音声の特徴
7 臨床で出会う音声障害にはどのようなものがあるか―音声障害の分類と臨床統計
8 日本音声言語医学会提案による音声障害の分類
B 音声障害の治療のあり方
1 音声障害の治療総論
2 音声治療小史
C 医学的治療
1 医学的治療方法の分類
2 保存的治療―薬物療法
3 外科的治療―音声外科
4 その他の治療法(レーザー照射,放射線治療など)
D 行動学的治療(音声治療)
1 行動学的治療
2 音声障害の行動学的治療
3 行動変容の基礎となる健康行動科学理論
4 行動変容のための健康行動科学理論モデル
5 音声治療のアドヒアランスに関する行動学的視点
6 発声行動の運動学習を支える脳機能
7 発声の運動学習理論
8 運動スキルの各習得過程におけるフィードバックの与え方
9 運動生理学からみた音声治療
10 音声治療への運動学習理論の応用
11 音声訓練の計画立案
2章 音声障害の評価から診断・治療への流れ
A 検査・情報の収集
1 はじめに
2 検査の種別
3 主な検査について
B 検査から診断へ
3章 音声障害の医学的治療
A 治療方針の策定
1 診断に基づいた治療方針の策定
2 保存的治療の適応―特に疾患別にみた薬物治療について
3 音声外科の適応と基本的手技
4 その他の治療―放射線治療など
5 全身性疾患との関連
B 治療の実際
1 保存的治療の実際―疾患別にみた薬物治療(療法)
2 音声外科的治療の実際
C 代表的な疾患に対する音声外科的治療
1 声帯の良性病変
2 声帯麻痺
3 喉頭外傷
4 痙攣性発声障害
5 補遺
4章 音声障害の行動学的治療
A 音声障害の行動学的治療と適応
1 音声障害の行動学的治療(間接訓練と直接訓練)
2 訓練目標と実施方法
3 行動学的治療の適応
4 行動学的治療計画の立案の留意点
B 行動学的治療(音声治療)の適応を考慮すべき疾患
1 心因性発声障害
2 運動障害性構音障害
3 痙攣性発声障害
C 間接訓練
1 間接訓練
2 間接訓練と直接訓練
3 グループ訓練と個別訓練
D 直接訓練
1 聴覚弁別力訓練
2 声門閉鎖,声の高さの調節,反射性発声(笑い声,あくび,ため息など)などの
発声機能訓練
3 呼吸訓練
4 喉頭や共鳴腔の筋緊張と姿勢の調整訓練
5 発声に関与する体性感覚訓練
6 音声治療の研究法について
5章 音声治療の臨床
A 音声治療の基本的な考え方
1 医療として
2 医学的治療と同等の治療として
3 行動学的治療として
4 リハビリテーションとして
5 適応に基づいて
B 音声治療の取り組み方
1 2本の柱
2 間接訓練
3 直接訓練
4 クリニカルマネジメント
■ 補遺I 自主練習のマネジメント
C 機能性音声障害―分類と特徴
1 機能性音声障害とは何か
2 機能性音声障害の分類
3 各障害の病態と症状
4 他の音声障害に合併した機能性音声障害
■ 補遺II 筋緊張の調節異常とその改善法
D 機能性音声障害の音声治療
1 過緊張型
2 濫用:過剰型
■ 補遺III 初回セッションについて
■ 補遺IV 声の日記ノートの実際
E 代表的な症例の音声治療―過緊張(重度)型
1 症例
2 音声治療開始時(間接訓練時)に確認すること
3 初回セッション
4 クリニカルマネジメント
5 まとめ
索引