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≪看護教育実践シリーズ 3≫
授業方法の基礎
筆頭著者 中井 俊樹 (他編)
その他の著者等 小林 忠資
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63202-7
電子版発売日 2017年9月4日
ページ数 200
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-03202-5
印刷版発行年月 2017年8月
書籍・雑誌概要
効果的な学びをもたらすためにはどのように授業を行えばよいのか。さまざまある教材をどのように活用すればよいのか。授業方法に頭を悩ます教員は少なくない。本書は、授業方法の改善を通して自身の授業をよりよくしたいと願う教員に向けて、授業にまつわる基礎知識や具体的な方法を示し、陥りがちな課題とその解決策を紹介。初めて教壇に立つ教員からベテラン教員まで、すべての看護教員にとって心強い1冊。
目次
「看護教育実践シリーズ」刊行にあたって
はじめに
本書の構成と使い方
第1部 授業方法の意義と指針
1章 授業方法で学生の学習を促す
1 授業方法は重要だ
1 高級な食材でも残念な料理になる
2 授業方法は軽視されがち
3 看護を教えるための知識を身につける
4 教員の裁量が大きい
2 さまざまな授業方法を理解する
1 適切な授業方法を活用する
2 講義法の特徴を理解する
3 アクティブラーニングの特徴を理解する
4 体験学習の特徴を理解する
3 授業方法の罠に陥らない
1 教員自身が気づきにくい失敗がある
2 網羅したいという思いが逆効果
3 活動自体が目的になってしまう
4 授業方法の技能を高める
1 授業方法には型がある
2 授業の実践を通して身につける
3 自分の教育観にあわせていく
2章 すべての学生の学習を支援する
1 多様な学生の学習を尊重する
1 多様な学生が存在している
2 2つの多様性を理解する
3 多様性を尊重する理由を理解する
2 すべての学生を支援する指針を理解する
1 少数派の学生がもつ不安を理解する
2 個人の学生として尊重する
3 自分自身がもつ偏見に敏感になる
4 学習に要する時間に配慮する
5 適切な教材を選択する
6 学生に多様性を尊重させる
3 さまざまな学生の学習を支援する
1 成人学生の学習を支援する
2 男性学生の学習を支援する
3 障害のある学生の学習を支援する
3章 授業の型を理解する
1 1回の授業を組み立てる
1 授業を3つのパートで構成する
2 各パートの役割を理解する
2 導入で学習の準備を整える
1 快適な学習環境をつくる
2 学生の準備状況を把握する
3 学生の興味や関心を喚起する
4 学習目標と意義を伝える
5 授業の全体構成を提示する
3 展開で学習内容を深める
1 学習内容を精選する
2 順序よく学習内容を並べる
3 説明を工夫する
4 さまざまな学習活動を組み込む
5 学生の理解度を確認する
4 まとめで学習を評価する
1 学習内容を要約する
2 学習成果の振り返りを促す
3 学習の手引きを与える
第2部 授業の基本的な技法
4章 わかりやすく説明する
1 説明は工夫次第
1 説明の工夫は重要である
2 授業における説明は難しい
2 学生の理解を促す構成にする
1 学生に伝わるように構造化する
2 代表的な構成の型を理解する
3 学生の理解を促すように説明する
1 学生の関心を高める
2 説明の構成を伝える
3 繰り返し説明する
4 比喩や置き換えを活用する
5 学生の知識や経験に関連づける
6 教員自身の具体的な経験を話す
4 話し方の技能を高める
1 声の出し方を工夫する
2 話す速度に気をつける
3 適切に間をとる
4 アイコンタクトを使う
5 ボディランゲージを活用する
5章 発問を取り入れる
1 問いがもつ力を活用する
1 問いには力がある
2 発問と呼ばれる技法
3 説明・発問・指示の割合を考える
4 看護教育において発問は重要
2 発問の機能を理解する
1 学習意欲を喚起する
2 思考を焦点化する
3 思考を拡張する
4 思考をゆさぶる
5 学習の状況を把握する
3 発問を効果的に活用する
1 多様な種類の発問を準備する
2 発問を明確に与える
3 考えるための時間を与える
4 適切な指示を与える
4 枠組みに沿って発問する
1 発問で問題解決につなげる
2 発問で体験を学習につなげる
3 発問で目標を行動につなげる
6章 スライドを活用する
1 スライドの特徴を理解する
1 スライドの強みを知る
2 スライドを活用する際の課題を理解する
3 授業は研究発表とは異なる
4 マルチメディア教材の原理を理解する
2 スライド作成の基本を身につける
1 学習目標に沿って全体の構成を考える
2 提示する情報を厳選する
3 視覚的に理解できるようにする
3 わかりやすいスライドを作成する
1 みやすいフォントを選択する
2 フォントのサイズと行間に注意する
3 適切な配色を選択する
4 無意味な視覚情報は学習を妨げる
5 レイアウトを工夫する
4 スライドを活用した授業の工夫
1 学生の参加を促す
2 ショートカットキーを活用する
3 配付資料を工夫する
7章 板書で学習を促す
1 現代の板書の意義を理解する
1 板書を工夫しよう
2 板書の強みを知る
3 スライドと併用する
2 板書の基本を理解する
1 板書に計画性をもつ
2 板書の配置を工夫する
3 文字の大きさと色に配慮する
4 ノートをとる学生を意識する
5 自分の板書を振り返る
3 板書で学生の学習を促す
1 学生の理解を補完する
2 学生の思考を整理する
3 内容を整理して図示する
4 学生と板書をつくる
1 学生の意見を板書する
2 学生が板書をする
8章 さまざまな教材を活用する
1 適切な教材を選択する
1 授業に活用できる教材は多い
2 3つの観点から教材を選択する
3 著作権に配慮する
2 教科書を活用する
1 教科書の特徴を理解する
2 教科書の活用方法を定める
3 主教材として活用する
4 補助教材として活用する
3 配付資料で学習を促す
1 不足する情報を配付資料で補う
2 わかりやすい配付資料をつくる
3 ワークシートで学習を促進する
4 配付方法を工夫する
4 リアリティのある教材を活用する
1 実物や模型を活用する
2 映像教材を活用する
3 臨床での事例を活用する
4 学生の成果物を活用する
9章 フィードバックを与える
1 優れたフィードバックの効果を理解する
1 フィードバックは学習を促す
2 フィードバックの効果を理解する
2 フィードバックの方法を理解する
1 フィードバックの主体を決める
2 フィードバックの対象を決める
3 フィードバックのタイミングを決める
4 フィードバックの形態を決める
5 代表的なフィードバックの方法を理解する
3 フィードバックの内容を理解する
1 フィードバックの基準を理解する
2 フィードバックの段階を理解する
3 学習目標の達成以外にもフィードバックを与える
4 フィードバックを学習につなげる
1 学習目標を共有する
2 学生が理解できる情報にする
3 学生の学習意欲に配慮する
4 対話的なフィードバックを行う
第3部 さまざまな場面での授業の工夫
10章 初回と最終回の授業をつくる
1 授業全体の構成を理解する
1 授業全体を3つのパートで構成する
2 初回と最終回の授業は特別である
2 初回の授業で期待を高める
1 自己紹介で熱意を伝える
2 学生が理解できる言葉で学習目標を示す
3 学習内容と学習方法を明示する
4 成績評価の方法を伝える
3 初回の授業を工夫する
1 学生の基礎知識を確認する
2 学生の汎用的能力を把握する
3 学生の好奇心を喚起する
4 学習する雰囲気をつくる
4 最終回の授業を工夫する
1 振り返りを通して指針を立てさせる
2 学習内容につながりをもたせる
3 教員自身が振り返る
4 試験に向けた準備をする
5 授業に対するコメントを求める
11章 授業時間外の学習を促す
1 授業時間外の学習の重要性を伝える
1 学習習慣を身につけさせる
2 単位制度の前提を理解する
3 成績不振は学習時間不足が原因?
4 学生に繰り返し伝える
2 授業時間外の課題を作成する
1 授業のなかの位置づけを明確にする
2 課題の内容を明確にする
3 達成可能な量と難易度にする
4 さまざまな課題を与える
3 課題に取り組ませる工夫
1 課題への取り組みを可視化する
2 グループへの責任感を高める
3 授業で課題の成果を活用する
4 適切なフィードバックを与える
4 授業時間外の学習を支援する
1 教員に相談できる機会を与える
2 オフィスアワーの利用を奨励する
3 学習を支援する施設を紹介する
12章 教室をマネジメントする
1 教室マネジメントで学習を促す
1 2つのアプローチを理解する
2 組織の方針を理解する
2 快適な学習環境をつくる
1 学生との信頼関係を築く
2 ルールを明確に定める
3 望ましい行動を伝える
4 知的に誠実な姿勢を教える
5 自らが模範を示す
3 問題が起きた後に対応する
1 問題行動を放置しない
2 さりげなく注意する
3 問題行動を制止する
4 個別に対応する
5 授業方法を見直す機会とする
付録 授業に役立つ資料
文献
執筆者プロフィール
索引