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作業で語る事例報告

作業療法レジメの書きかた・考えかた

作業で語る事例報告
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筆頭著者 齋藤 佑樹 (編)

その他の著者等 友利 幸之介/上江洲 聖/澤田 辰徳

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-61951-6

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 176

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-01951-4

印刷版発行年月 2014年3月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260619516

書籍・雑誌概要

一人前の作業療法士になる成長過程において、作業に焦点を当てた実践の型を身につけることは非常に大切である。その実践における型が凝縮されているのが「事例報告」といえる。本書では、作業に焦点を当てた実践を行うために必要な基礎知識、また代表的理論や評価法、治療手技を紹介した後に、クライエントとの協働から生まれた良質な31の事例報告を掲載している。作業療法の楽しさがわかる全項目見開き完結型の事例報告指南書。

目次

1章 作業に焦点を当てた実践とは?
2章 作業療法の対象とプロセス
3章 作業に焦点を当てた実践のポイント
4章 代表的な学問,理論,評価法,治療手技
5章 作業に焦点を当てた事例報告の書きかた
[病院]
 ●脳梗塞発症直後から実動作を中心とした介入により退院後生活に対する
  不安が軽減した事例
 ●急性期から課題指向型訓練により病棟生活において麻痺手の使用を促した事例
 ●非麻痺側のプッシングによりトイレ重介助を要する事例への
  ボバース概念に基づくアプローチ
 ●主体性を重視した目標設定と実動作練習によって復職を実現した事例
 ●「料理を振る舞う」という役割を再獲得した慢性疼痛を有する事例
 ●作業を通して意志の発動に変化がみられた失語症事例
 ●寝返り・起き上がりの質的改善によりADL拡大につながった事例
 ●「夫とともに俳句の会に参加する」という大切な作業を再獲得した事例
 ●長期療養病棟における作業の意義~よりよい作業体験の提供~
 ●「図書館の利用」という目標を通して作業に広がりがみられた失語症事例
 ●「TVゲームで遊ぶ」ことで急性期の起立性低血圧を克服した頚髄損傷者の事例
 ●生活の変化に向けて必要な作業を確認し目標設定を行った手外科事例
 ●長・短母指伸筋腱断裂に対し認知神経リハビリテーションを試み
  早期に職場復帰が果たせた事例
 ●当初は機能面にアプローチしたが,食べたいものを食べたいというニーズに
  焦点を変更した事例
 ●紙芝居という作業を通して「みんなを元気にしたい」という思いを
  実現した終末期の事例
 ●退院後の生活を見据えた実動作練習を通して自己効力感が高められ
  退院につながった事例
 ●作業を楽しむことを通して,作業ストーリーを創造していく協働の過程
 ●外来OTの場を利用して「奇妙な世界を脱出したい」統合失調症患者に
  対する活動支援
 ●家族と協働で読み書きの困難さを支援した事例

[施設]
 ●日常を大切な作業で彩る
  ~老健入所者に作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)を用いた事例~
 ●洗濯を通して施設生活に適応できた事例
 ●集団での主体的な地域貢献活動によって役割を再獲得した事例
  ~介護老人保健施設での取り組み~
 ●脳血管障害の発症から15年が経過した通所介護利用者の
  意味ある役割再獲得に向けた支援

[地域]
 ●5年間というブランクを乗り越え教職に戻るという夢を叶えた事例
 ●認知症デイケアで生きがいを模索した事例
 ●余命わずかな事例が最期に望んだ「家族と温泉に行きたい」という
  思いに対して介入した事例
 ●作業に焦点を当てた多機関協働による地域ケア
 ●再び作業と結びつくための訪問作業療法
 ●訪問作業療法でAMPSを用いてかかわり料理の遂行の質が改善した事例
 ●カラオケを通して作業参加に広がりが生まれた事例
 ●「クラスでの制作活動」という教員の届けたい教育に取り組んだ事例

 Column
  カンファレンスの見直し
  作業に焦点を当てた実践を経験して(臨床実習の感想)
  作業に焦点を当てた連携を促す訓練計画書

あとがき
索引

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