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てんかん学ハンドブック 第3版

てんかん学ハンドブック 第3版
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筆頭著者 兼本 浩祐 (著)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-61539-6

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 368

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-01539-4

印刷版発行年月 2012年4月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260615396

書籍・雑誌概要

てんかん臨床の第一人者の手による診療の手引き書を6年ぶりに改訂。専門医以外でもてんかんをスムーズに理解できる構成で、てんかんに長年携わってきた著者だからこそ書ける「事例」や「臨床メモ」が満載の“小さな百科事典”。近年本邦で使用可能となった抗てんかん薬による処方戦略など、最新知見も大幅増補。精神科医、神経内科医、小児科医、脳外科医のみならず、てんかんに遭遇するかもしれない医師は読んでおきたい1冊。

目次

第1章 てんかん学の基礎
第2章 治療
第3章 脳波
第4章 鑑別診断
第5章 てんかん症候群とてんかん類似疾患
第6章 抗てんかん薬
第7章 遺伝
第8章 診療アラカルト

索引

事例
 1.排尿後失神のため失職しそうになったお抱え運転手
 2.家庭内暴力をてんかんと診断されPRMが投与されていた高校生
 3.発作ではなく脳波を治療されて成績の下がった小学生
 4.朝上肢がピクつく高校生
 5.複雑部分発作を欠神発作と誤診され失職した女性
 6.統合失調症様の交代性精神病を呈した1例
 7.発作後に急性の躁状態となり精神科病院への入退院を繰り返す市会議員
 8.PHTとPBによって多動・攻撃性の増大をきたした精神遅滞を伴う1例
 9.出社前になると倒れてしばらく動けなくなる会社員
 10.姿勢発作を心因性発作と誤診され抗うつ薬と多量のベンゾジアゼピンを
   投与された1例
 11.採血や運動で左半身のけいれんが誘発された高齢の男性
 12.解離・転換性障害によるオピストトーヌスを疑われたNMDA受容体脳炎の
   ツアー・コンダクター
 13.SPECTで側頭葉てんかんを疑われたピアニスト
 14.心因性非てんかん性発作に側頭葉てんかんが隠されていた1例
 15.時々ブツブツと独り言を言う介護福祉士
 16.小声でブツブツ囁くディスコの女王
 17.発作を反抗的な態度と誤解され,繰り返し体罰を受けていた青年
 18.数時間の耐えがたい「眠気」を主訴とする中年女性
 19.数時間の間,事務処理能力が低下する中間管理職の男性
 20.長年蟄居生活を送っていたヤンツ症候群の青年
 21.当初ヤンツ症候群に似た症状を呈した青年
 22.手術によって発作後精神病と新興宗教への信心が消失した側頭葉てんかん
 23.毎夜ベッドの上で飛び跳ねる青年実業家
 24.突発行動の目立つ辺縁系前頭葉てんかんの女性
 25.失語になってから頭部が右へ向く歯科衛生士
 26.7色の糸巻きが右視野に見える高校生
 27.交通事故後ジャクソン発作を起こした1例
 28.発作重積状態の診断で運ばれて来た洗濯工場で働く女性
 29.PHTを錠剤から散剤(末)に変更したために発作重積状態となった青年
 30.フェノバール中毒のため2年間這って暮らしていた女性

臨床メモ
 1.誤診されやすい発作-ミオクロニー発作とジャクソン発作
 2.誤診されやすい複雑部分発作と欠神発作
 3.意識障害の精神病理学
 4.特発性全般てんかん各症候群での定型欠神発作の比較
 5.覚醒てんかんの性格
 6.代謝・病巣性ウェスト症候群と特発性ウェスト症候群
 7.ミオクロニー発作とてんかん性スパスムの相違
 8.レンノックス症候群の側頭部焦点
 9.過剰連結症候群
 10.閉眼と発作誘発
 11.前兆としての不安・恐怖と扁桃核
 12.血中アンモニア値

視点論点
 1.“特発性”とは何か
 2.精神運動発作,複雑部分発作,意識障害を伴う焦点性発作
 3.二次性全般化発作と両側性けいれんに展開する焦点性てんかん
 4.分類は何のためにあるのか-2006年清野論文
 5.抗てんかん薬と抑うつ・興奮,そして陰陽
 6.てんかんでみられる“うつ病”
 7.チャンネル病としてのてんかん