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検死ハンドブック 第3版

検死ハンドブック 第3版
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筆頭著者 高津 光洋 (著)

東京慈恵会医科大学名誉教授

南山堂

電子版ISBN 978-4-525-98199-0

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 522

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-525-19003-3

印刷版発行年月 2016年5月

DOI https://doi.org/10.15104/9784525190033

書籍・雑誌概要

本書は著者の実務経験を踏まえ,現場ですぐに役立つ情報を要領よくまとめている.見やすい図表を用いて,できる限り箇条書きにしているのも特長である.改訂3版では法改正と,時代に即した細かな注意点を見直した.異状死体の検案に係わる方々のハンドブックとしておすすめする.

目次

1 死体検案と法医解剖
 A.異状死体について
  1.異状死体とは
  2.変死体との関連性
  3.異状死体の届出
  4.異状死体の届出数
  5.わが国における取り扱い
  6.高齢者と異状死体
  7.わが国における異状死体の死因究明体制
 B.死体検案
  1.死体検案とは
  2.種類と重要性
  3.検視との関連性
  4.限界と法医解剖の重要性
 C.法医解剖
  1.司法解剖と行政解剖
  2.監察医制度
  3.診断事項
  4.病理解剖か,法医解剖か
  5.解剖医の資格
  6.日本法医学会法医認定医,死体検案認定医,指導医
 D.法医鑑定
  1.鑑定とは
  2.鑑定の手続き
  3.鑑定書について
  4.再鑑定
  5.証人と鑑定証人
  6.鑑定費用
  7.裁判員制度との関連性
2 死の診断学
 A.内容と重要性
  1.臨床領域での問題
  2.死体検案に関する問題
 B.死の判定
  1.個体死について
  2.死の徴候
  3.仮 死
 C.死体現象
  1.生から死への移行
  2.重要性と種類
  3.影響を受ける因子
  4.早期死体現象
  5.晩期死体現象
 D.死亡時刻の推定
  1.社会的重要性と問題点
  2.実際の推定方法
 E.死因の判定
  1.重要性と問題点
  2.概念と分類
  3.死因判定の条件と実際
 F.死因の種類
  1.定義と分類
  2.社会的重要性と問題点
  3.病死か,外因死か
  4.判定の実際
3 死体検案の実際
 A.一般的注意事項
  1.死亡の確認
  2.死体や遺族への注意
  3.死体観察時の注意
  4.検案時の問診
  5.写真撮影時の注意
  6.法医解剖との関連性
  7.後頭窩(下)穿刺について
  8.死後画像撮影の活用
 B.用 具
 C.外表検査
  1.全身所見
  2.局所所見
 D.創傷の検査
  1.一般的注意事項
  2.損傷の定義と分類
  3.各部の名称
  4.観察事項
  5.診断事項
  6.種類と特徴
  7.自為か,他為か
 E.交通事故死
  1.診断事項
  2.死体検案時の注意事項
  3.交通外傷の一般的特徴
  4.交通事故の力学
  5.歩行者の損傷
  6.運転者,同乗者の損傷
  7.自動二輪車事故
  8.自転車事故
 F.小児の死体検案
  1.一般的事項
  2.嬰児殺
  3.児童虐待
 G.窒息死体
  1.問題点と注意事項
  2.窒息の基本事項
  3.検案の実際
 H.異常温度による死亡と死体検案
  1.分 類
  2.局所障害と全身性障害
  3.生前か,死後か
  4.熱 傷
  5.焼 死
  6.熱中症
  7.低体温症(凍死を含む)
 I.感電死体
  1.一般的事項
  2.死体所見
  3.診断と注意事項
  4.雷撃死
 J.強姦死体
  1.一般的事項
  2.強姦を疑う所見
  3.検案時の注意点
 K.中毒死体
  1.問題点
  2.一般的事項
  3.死因の種類との関係
  4.診断と注意事項
  5.薬毒物分析法の概略
  6.アルコール中毒
  7.その他の薬毒物中毒
  8.危険ドラッグ
 L.診療(医療)関連死体
  1.一般的事項
  2.救急医療に基づく主な損傷
  3.電気的除細動
  4.気管内挿管
  5.気管切開
  6.気管内吸引
  7.注射針痕 (ドレナージ痕)
  8.手術創痕
  9.内視鏡やカテーテル挿入痕
 M.白骨死体の検案
  1.一般的事項
  2.性別の判定
  3.年齢の推定
  4.身長の推定
  5.骨の異常
  6.死後経過時間の推定
  7.個人識別
 N.大規模災害時の検案
4 死体検案書の作成
 A.死亡診断書と死体検案書
  1.意義と重要性
  2.法律上の交付義務
  3.死亡診断書と死体検案書の使い分け
  4.様 式
 B.作成上の注意事項
  1.作成時の心構え
  2.記載上の注意事項
 C.死胎検案書の作成
  1.意義と重要性
  2.死産証書(死胎検案書)作成の対象
  3.死産証書と死胎検案書
  4.作成上の注意事項
  5.死体検案書との使い分け
5 個人識別
 A.一般的事項
  1.個人識別とは
  2.個人識別が必要な場合
  3.個人識別の指標
 B.個人識別の検査対象
  1.死体の外観の特徴
 C.性別判定
  1.外性器,内性器からの判定
  2.法医生物試料からの性別判定法
 D.歯からの個人識別
  1.個人識別における歯の重要性
  2.歯から推定できること
  3.歯の記録
  4.死体における歯の観察
  5.歯の特徴的所見
  6.歯の治療法と記載方法
  7.歯の損傷
  8.その他
 E.DNA分析
  1.一般的事項
  2.DNA多型の検査法
  3.DNA分析の法医学的応用
 F.血液型判定
  1.血液型とは
  2.分 類
  3.血液型の応用
  4.検査試料
  5.血液型検査法
  6.検案,解剖時の注意事項
6 法医解剖の実際
 A.基本的事項
  1.意義と重要性
  2.原則的事項
  3.種類と対象
  4.作業のあらまし
  5.執刀者について
  6.注意事項
  7.写真撮影
  8.X線撮影
  9.検査試料の採取,保存
  10.解剖記録の作成
  11.解剖結果の説明
  12.解剖報告書,鑑定書の作成
  13.病理解剖との相違点
 B.具体的な法医解剖の方法
 C.突然死の法医解剖
  1.突然死とは
  2.発生頻度と概要
  3.法医学的特徴と社会的重要性
  4.法医解剖の実際
  5.心臓突然死
  6.心疾患以外の主な疾患
  7.乳児の急死
  8.病死(内因死)か,外因死か
 D.受傷機転の分析
  1.一般的事項
  2.凶器の種類の推定
  3.受傷機転の推定
  4.注意事項
 E.創傷と死因
  1.外力の直接作用による臓器損傷
  2.出 血
  3.ショック
  4.塞栓症
  5.外傷性窒息
  6.感染症
  7.循環障害
 F.生活反応(生体反応)
  1.定 義
  2.重要性
  3.判定の難しい場合
  4.生活反応の種類
  5.法医学上問題となる生活反応
  6.死体以外の状況からの生活反応の推定
 G.経時的変化の分析
  1.重要性
  2.受傷後の経過時間の推定
 H.受傷後の行動能力
  1.頭部外傷
  2.脊椎・脊髄損傷
  3.頸部外傷
  4.胸部外傷
  5.腹部外傷
  6.骨盤・四肢損傷
 I.組織学的検査
  1.重要性
  2.組織学的検査の特殊性
  3.肉眼的観察の重要性
  4.組織学的検査の実際
 J.身体部位別損傷
  1.頭部外傷
  2.顔面損傷
  3.頸部外傷
  4.頸椎・頸髄損傷
  5.胸部外傷
  6.腹部外傷
  7.骨盤骨折
  8.四肢損傷
  9.多発外傷
7 物体検査
  1.一般的事項
  2.血痕検査
  3.精液検査
  4.毛 髪
  5.その他の物体検査