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臨床の詩学
筆頭著者 春日 武彦 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61334-7
電子版発売日 2016年6月20日
ページ数 336
判型 四六変
印刷版ISBN 978-4-260-01334-5
印刷版発行年月 2011年3月
書籍・雑誌概要
患者が何気なく洩らした言葉、医療者が捨て鉢につぶやいた言葉が、行き詰まった事態をごろりと動かすことがある。現場で働く者なら誰でもが知っているそんな《臨床の奇跡》を、手練れの精神科医が祈りを込めて書き留める。医療者を深いところで励ます、意外で、突飛で、切実な言葉のコレクション。
目次
序 わたしが精神科医でいられる理由
I 臨床の詩学
苦戦中
ありありとしたイメージ
やさしい心
制御不能
ちっぽけな光景
不意の言葉
怪談
木と木々
救いの言葉
決壊
演歌的
パンの断面とミルクティー
II 辺境の作法
「精神科」というところ
「境界性パーソナリティ障害者」、この困った人たち
「反社会性パーソナリティ障害者」を忌み嫌うことは医療者として恥なのか
「躁病患者」を前にして腹立たしさを覚えるということ
「うつ病患者」の頭の中を知ると取るべき対応が見えてくる
「クレーマー」を生み出す言動、生み出さない言動
「家族」、歪んだ人の再生産装置
あとがき