助産雑誌 71巻5号 (2017年5月)

特集 がんばってます,新人助産師教育

  • 文献概要を表示

今年も,新人助産師が入職する時期がやってきました。

新人助産師は現場に入って,何にいちばん困るのでしょうか。

また,先輩助産師および管理者は,新人教育においてどのようなことに工夫をしているのでしょうか。本特集では,現場の声を明らかにし,各施設で力を入れている新人助産師教育プログラムを紹介していただきます。

実際に新人助産師を迎えて,自施設の新人教育プログラムの改善点が見えてくるこの時期に,よりよい新人教育について考えます。

  • 文献概要を表示

新人助産師教育に関して,臨床の現場では何に悩み,その解決のために何をしているのでしょうか。よりよい新人助産師教育プログラムを構築し運用するために聖母病院が行なっている工夫を紹介していただきました。

  • 文献概要を表示

助産師経験1〜3年のみなさんに,“1年目の新人時代”に困ったことをアンケートで答えていただきました。

ベテランさんは当時を思い出して,懐かしい気持ちになるでしょうか?

  • 文献概要を表示

大阪南医療センター産婦人科病棟では,入職後はまず,助産師教育プログラムと並行して看護技術も研修し,看護師としての実践力を補います。そのなかで専門領域として位置づけた助産師教育プログラムは,臨床推論を取り入れた独自のものです。その内容を詳しく解説していただきます。

  • 文献概要を表示

聖母病院では,新人1年目は分娩室,産褥(病棟),新生児室を4か月ごとにローテーションします。各職場では,実地指導者をはじめ,卒後2〜3年目のエルダー,4年目以上のメンターなどを含むグループで新人助産師を支援します。いろいろな角度と,複数の眼で,新人を育てる体制が構築されています。

  • 文献概要を表示

産科・新生児科の看護・ケアを一貫して行なえる人材を育成するために,2015年度に新人教育プログラムを導入した桑名東医療センター。どのようにローテーションを行なっているか,また新人はどのような感想をもったかをご紹介いただきました。

  • 文献概要を表示

入職から4年をかけて新人教育を実施しているさくら産院。開院から27年目,助産師の数も増えるなかで試行錯誤を重ね,現在の卒後研修プログラムを完成させました。基本となるプログラムに沿ってはいますが,微調整をしながら,新人1人ひとりに合わせた教え方をすることを心がけているそうです。

  • 文献概要を表示

自施設における新人助産師の教育プログラム構築にあたり,CLoCMiP®と厚生労働省「新人看護職員研修ガイドライン」をどう活用していけばよいのでしょうか。2012年公表の「新卒助産師研修ガイド」(日本看護協会)を踏まえながら,効果的な使い方を教えていただきました。

連載 私たちの仕事場・16

みづき助産院
  • 文献概要を表示

開業に至った2つの理由

 まさか助産院を開業することになろうとは……。これは,その当時の率直な思いです。その当時とは,今から約20年近く前になりますが,私は月に5人前後の自宅出産の援助をさせていただきながら,地域の新生児訪問や母親学級など,母子にかかわるさまざまな仕事をしていました。

 そしてある時,講習会で出会った病院勤務の助産師さんから「私は今までに会陰切開をしないお産に立ち会ったことがないのですが,本当に会陰切開をしなくてもお産ができるのですか?」と質問を投げかけられ,同時に「学生時代に助産院実習がなかったので,自然なお産のイメージができないのです」とも話されたことに愕然としました。一方では,自宅で出産したいけれど夫や家族の賛同が得られず,「自宅の雰囲気に似た産み場所がほしいんです」と言う妊婦さんたちにもお会いしました。

連載 宝物,教えてください・16

矢島助産院 松崎 政代
  • 文献概要を表示

三楽病院での助産師時代,お産直後に「臍高!良好です!」と子宮復古を医師に伝えると,分娩台のお母さんが「本当に最高〜!!」と言った。これが研究のモチベーションとなり,2000年に編入学した東京女子医科大学の卒業研究で「分娩では快感を得られるか?」を明らかにしたく,2軒の助産院を訪問した。その1つが私の生涯の宝となる矢島助産院との出会い。お産の感想ノートには,お礼よりも自分の体験したお産の快・快感がたくさん書かれていた。矢島さんの腰をさする手,赤ちゃんが産道を通る感覚,パシャっと破水した時の気持ちよさ,ぬるっと出た胎盤の心地よさなど,お母さん方は自分の感覚を感情豊かに綴っていた。「これこれ!最高なお産への要素!」と,15人にインタビューをした。居心地がよくていつの間にか矢島助産院で働き,修士・博士課程に進学後も居付き100人のお産を取り上げた。矢島助産院はお母さん方の育児の原点,生まれ変わる原点。そして,私にとっても助産師としての原点。日本の宝として100年後にも,1000年後にも残したい。

連載 助産師スピリットを育てよう! 矢島助産院の実習調整会 助産院実習における学校との協働・2

  • 文献概要を表示

「助産師って楽しい!」がキーワード

 読者の皆さんは仕事をしていて,日々助産師の楽しさ,素晴らしさを感じることができていますか?

 助産師は素晴らしい仕事ですね。そして,これから助産師として活躍していく学生には,何よりもまず,この気持ちを大切にしてほしいと思います。「助産師って楽しい」と思ってもらえるようなかかわりと,実習のサポートを心がけています。

連載 ワタナベダイチ式! 両親学級のつくり方・11

  • 文献概要を表示

はじめに

 今回の最初の質問は,ちょっと難しいかもしれません。

 自治体によっては,母子保健と子育て支援を完全に別の部署で行なっているような場合があります。そういう設定で,以下の文章に目を通してみてください。

 もしもあなたが,現場で新生児訪問を担当しているとします。新生児訪問は母子保健の管轄です。いろいろな家庭に訪問し,母親たちの悩みを聞いていると,どうやら皆さん,妊娠中に受講した両親学級への満足度がとても低いようです。両親学級で適切な内容を届けていたら,母親たちがこれほどつらい思いをしなくて済むのに……プログラムを見直すべきなんじゃないかと思うことがしばしば。

ですが,両親学級は子育て支援の部署の管轄で行なわれており,こちらで声をあげても実施する助産師・保健師は別の人ですから,すぐには動いてくれなさそうです。そもそも別部署の話を聞いてくれるかどうかも怪しいです。

 そこで質問です。

 こういう場合,どのように現状を打破しますか? もしくは,さわらぬ神に祟りなし,でしょうか?

連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・26

札幌市立大学 助産学専攻科
  • 文献概要を表示

豊かな自然に囲まれて

 札幌市立大学助産学専攻科(以下,本専攻科)は,2010年4月に北海道の看護系大学で初めて,大学の助産学専攻科として設置されました。

 札幌市立大学(以下,本学)は,豊かな自然と広大な大地,そして食の宝庫である北海道第1の都市,札幌市にあり,本専攻科がある桑園キャンパスはJR札幌駅からわずか1駅と都心に近く,利便性に恵まれた環境にあります。

連載 りれー随筆・389

笑顔で幸福を売りながら 塩野 悦子
  • 文献概要を表示

助産師は,「幸福を売る女」だと最近つくづく思う。このフレーズは宝塚の名曲「幸福を売る男」(1960年)から拝借した。実は,“助産師は人を幸せにする職業である……”と書き始めようと思っていたら,私が幼稚園の頃,母に連れられて初めて宝塚という舞台を見に行った時のこの曲が脳裏に蘇ってきたのだ。

インタビュー ビバリー・ビーチさんに聞く

  • 文献概要を表示

2016年12月10日に国際シンポジウム「ジェンダーとリプロダクティブ・ヘルス─グローバルとローカルの間で」が奈良女子大学で開催されました。主催したアジア・ジェンダー文化学研究センターの招聘で来日したビバリー・ビーチさんは,イギリスで1960年に設立された「マタニティ・サービス改善協会」(AIMS)*1の元代表兼広報担当です。そのビーチさんに,最近のイギリスでの母子や助産師を取り巻く状況について編集室がお聞きしました。通訳は,国際シンポジウム主催者の松岡悦子さんです。

--------------------

バックナンバーのご案内

BOOKS

Information

次号予告・編集後記

基本情報

13478168.71.5.jpg
助産雑誌
71巻5号 (2017年5月)
電子版ISSN:1882-1421 印刷版ISSN:1347-8168 医学書院

前身誌

文献閲覧数ランキング(
4月8日~4月14日
)