連載 ワタナベダイチ式! 両親学級のつくり方・11
どんな人が両親学級の講師に適しているか?
渡辺 大地
1,2
1株式会社アイナロハ
2株式会社ままのわ産後パートナーズ
pp.398-402
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200762
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はじめに
今回の最初の質問は,ちょっと難しいかもしれません。
自治体によっては,母子保健と子育て支援を完全に別の部署で行なっているような場合があります。そういう設定で,以下の文章に目を通してみてください。
もしもあなたが,現場で新生児訪問を担当しているとします。新生児訪問は母子保健の管轄です。いろいろな家庭に訪問し,母親たちの悩みを聞いていると,どうやら皆さん,妊娠中に受講した両親学級への満足度がとても低いようです。両親学級で適切な内容を届けていたら,母親たちがこれほどつらい思いをしなくて済むのに……プログラムを見直すべきなんじゃないかと思うことがしばしば。
ですが,両親学級は子育て支援の部署の管轄で行なわれており,こちらで声をあげても実施する助産師・保健師は別の人ですから,すぐには動いてくれなさそうです。そもそも別部署の話を聞いてくれるかどうかも怪しいです。
そこで質問です。
こういう場合,どのように現状を打破しますか? もしくは,さわらぬ神に祟りなし,でしょうか?
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