学会認定放射線科専門医の更新が可能な最後の年度は2021年度のみとなり,2022年度以降に専門医を更新する場合には,機構認定放射線科専門医に移行しながらの更新となる。連載の第1回で神戸大学の村上卓道先生が詳細に解説されたように,学会認定専門医更新は学会出席単位が主体であったが,これからは診療実績,講習受講,学術業績などのさまざまな要件を組み合わせた要件にて更新を行うことになる(Table 1)。現段階では,機構認定専門医は基本領域である放射線科専門医のみであるが,放射線診断専門医,放射線治療専門医も機構認定サブスペシャルティー専門医制度に移行する予定である。それに伴い,更新基準は今後も改訂されることが予想され,また,更新のための試験の導入や勤務規定の条件が付加される可能性もあるが,本稿では現段階での更新の実際について,モデルケースとして記載する。