特集2 直腸癌のMRIにレポートを付ける前に知っておくべきこと一段階上の内容を目指すなら
MRIで診断するEMVIとTD
那須 克宏
1
1千葉大学医学部 放射線科画像診断センター
キーワード:
mesorectal fascia(MRF)
,
distance of mesorectal extension(DME)
,
circumferential resection margin(CRM)
,
extramural vascular invasion(EMVI)
,
tumor deposit (TD)
Keyword:
mesorectal fascia(MRF)
,
distance of mesorectal extension(DME)
,
circumferential resection margin(CRM)
,
extramural vascular invasion(EMVI)
,
tumor deposit (TD)
pp.934-950
発行日 2022年8月26日
Published Date 2022/8/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001002
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日本の大部分の施設における直腸癌に対するMRIは,欧州で行われているそれに対して大きく立ち遅れている(本誌「特集2」の『序説』にも記述)。本稿の主たる元ネタになっているのは文献1〜3の3本の総説である。それらを斜め読みしていただくだけで,日本の『大腸癌取扱い規約(第9版)』(以下,規約)に記載のない事柄が多いことがおわかりいただけると思う。現在筆者が行っている直腸癌のMRIの撮影および読影は,これらの内容を踏まえ,日本の実態に併せた変更を加えているだけである(特に文献1)。本稿を読むよりもこれらの総説を熟読していただくほうがよいとは思うが,それらのうちぜひ理解していただきたい事柄について,またそれらを評価するためのMRIはどうあるべきなのかについて解説する。
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