連載 特集アドバンストコース
『Vol.36 11月号』かすかな所見からひも解く非外傷性救急疾患の画像診断
黒川 遼
1
1東京大学医学部 放射線医学教室
pp.416-419
発行日 2021年3月26日
Published Date 2021/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000596
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本特集の特長の1つは,「非外傷性」という縛りを加えたことである。これにより,「外傷」という1つの大きな入り口が封じられ,どこの入り口からどのような症例が現れるのかわからない,という緊張感が特集をとおして漂っている。まさに,さまざまな種類の主訴・依頼状とともに日々われわれ放射線科医を待ち受ける多くの症例のなかに潜む,数々の「落とし穴」の気配の発するそれと同じである。そして本特集における工夫はそれだけに留まらない。なんと,「かすかな」所見からこれらの症例をひも解かなければならない,というのである。読者はきっと相当な集中力をもって1例1例の病歴や画像を注意深く読み込んだことであろう。そして実臨床で痛い目に遭う自分自身の姿を想像し,絶対に同じミスをしないようにと胸に刻み込んだはずだ。
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