臨床検査 3巻4号 (1959年4月)

グラフ

メランジュールの検定 宮坂 五一郎
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メランジュールの清浄法

 ①メランジュールは秤量に先つて,クロム硫酸で清浄にしておく。

 それには吸いゴム管をメランジュールの先端につけ,メランジュールの尻部からクロム硫酸を吸うと抵抗が少く.容易にメランジュールを充すことが出来る。

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 腎機能検査の解説も稿を重ねて4回に至つたが,一応締め括りをつけるため,系統的な腎機能検査のすすめ方を述べ,これに関連した二,三の問題に触れておきたいと思う。

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白血球メランジュールの検定

 白血球メランジェールに関する通産省の検定規格(東京都において検定実施)は±3%となつているが,この規定は目盛り1.0までの容積と膨大部の容積比についてのみあてはまり,目盛0.5までの容積に関しては検定されていない。従つて白血球数算定には,血液を1.0まで吸い,特に0.5で行う場合には各自で検定するか,または日本血液協会検査合格証及びJHS(Japan Hematological Standard)の刻印付きのメランジュールを使用する必要がある。

 因みに該協会では,白,赤血球メランジュール共に,目盛り1.0及び0.5の両者に対して誤差が±3%以内にあるものに合格証及びJHSの刻印を附すことにしている。

検査室管理

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はじめに

 近代医学の特徴は,多種多様な検査を行い,その総合的成績を基準として患者を診断し治療することにあると云える。

 血液学の分野も微に入り細に入つた形態中心の静的観察時代からアイソトープ等を利用した動的観察の時代へと変遷してぎている。

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はじめに

 樫田 今日は皆様お忙しいところをおいで願いまして有難うございました。今日おいで頂きました方の一部は,既に1級の免状を前からお持ちになつている方,一部は今年の1級試験に目出度く合格された方です。1級試験に合格された方々に「お目出度う」というお祝いの言葉を差上げたい意味合いと,もう一つはそういう方々から1級試験及び「臨床検査」に対していろいろと御希望なり,御忠告なりを承りたい。今回或は今迄に残念乍ら不合格になつた方々が今後勉強する,或は未だ一度も受けたことのない方々が,1級試験を受ける場合に,どういう風に勉強したらいいか,どういう風に自分の経験を生かしたらいいか,というような点もいろいろサゼツシヨンして頂きたい。それが後に続く人達の参考になるのではないか。又,1級試験の勉強のためには,適当な参考書がなかなかない。医師に対しての本は割合にありますけれども,技術者向きの本がない。そういう点をお聞きしたいのです。忌憚ないところをいろいろお話し頂きたいと思います。先ず最初天木先生に,今迄の1級試験の状況を簡単にお話し頂きます。

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はじめに

 無胃管胃液検査法即ち無胃管法は,今迄にもCaCO3を投与し,或はメチレンブルーを入れた蛋白嚢を嚥下せしめ,尿中或は血中のCa量又は色素量を測定し間接に胃液酸度を推定する等の方法が考案されたことはあつたが,操作が複雑であつたり,成績が不確実であつたりして実用の段階に至らなかつた。

 しかるに,1950年Segal等がChinin-Resin法を用い簡単に,しかも比較的正確に胃液酸度を測定する方法を発見して以来,この無胃管法は漸く世の注目するところとなつた。

『医学常識』

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 肝臓のはなしも今月で3回目になります。先月までに肝臓という器管が体のなかでどんな役目を果しているか,肝臓が侵れたときはどんな症状があらわれるか,さらに肝臓の機能はどんな風にして検査をするかということをお話ししました。今回は肝臓の病気について述べてみようと思います。

 肝臓の病気も随分いろいろなものがあります。第1表にその名前を書き出しておきましたから御覧になつて下さい。表にあげてあるように肝臓の病気は大きくわけて広汎性肝疾患と限局性肝疾患の2つにわけられます。広汎性肝疾患というのは肝臓全体が一様に侵される病気をいいます。これに属するものはカタル性黄疸(流行性肝炎)のようにウイールスでおこるものや,肝硬変・脂肪肝・澱粉様肝のようにいろいろな原因でくる変性によつておこるものや,肝萎縮症のようにある種の中毒でおこるものなどさまざまなものがあります。

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 血清熱凝析反応に属するコバルト反応(以下CoR)は藤田博士1)2)(1942)により提唱され,カドミウム反応(以下CdR)については同博士及び岩野3)(1942)が協同臨床実験を行い,既に両反応の臨床的意義及び知見に関しては諸家により多くの発表報告が見られる。我々は今日まで両反応を行つて来た経験に基き,その実施に関する若干の注意事項,殊に両反応の試薬に用うる塩化物が結晶水を有するために潮解或いは風解を来しうるので,これら塩化物を用いて作製した試薬濃度が必ずしも一定せず,従つて反応結果判定に過誤を来す場合に少からず遭遇した経験に徴して両反応の試薬調製法につき併せて記述する。

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 2級臨床病理技術士資格認定試験は,今年も7月半ばすぎに第5回の試験が予定通り行われます。この試験は過去5年間にかがやかしい実績をあげ,その声価はゆるぎないものであります。

 今回の受験者のみなさんも,この試験の意義を十分に理解して,優秀な成績をあげられるよう期待します。

基本情報

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臨床検査
3巻4号 (1959年4月)
電子版ISSN:1882-1367 印刷版ISSN:0485-1420 医学書院

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