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血清コバルト及びカドミウム反応の実施殊に試薬調製方法について
岩野 莞爾
1
,
井上 孝司
1
,
山本 兼太郎
1
1神鋼病院内科,病理科
pp.229-232
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905568
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血清熱凝析反応に属するコバルト反応(以下CoR)は藤田博士1)2)(1942)により提唱され,カドミウム反応(以下CdR)については同博士及び岩野3)(1942)が協同臨床実験を行い,既に両反応の臨床的意義及び知見に関しては諸家により多くの発表報告が見られる。我々は今日まで両反応を行つて来た経験に基き,その実施に関する若干の注意事項,殊に両反応の試薬に用うる塩化物が結晶水を有するために潮解或いは風解を来しうるので,これら塩化物を用いて作製した試薬濃度が必ずしも一定せず,従つて反応結果判定に過誤を来す場合に少からず遭遇した経験に徴して両反応の試薬調製法につき併せて記述する。
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