手術 70巻2号 (2016年2月)

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頸胸境界部に転移リンパ節を認めることは稀ではなく、また、頸部・頸胸境界部の内頸静脈、総頸動脈、鎖骨下動静脈にリンパ節転移巣が浸潤することも稀ではない。このような症例に対しては、まず化学放射線療法が選択されることが多いが、必ずしも病変が消失するとは限らず、集学的治療としての救済手術が必要となる場合もある。著者等は、頸胸境界部での血管浸潤が強く疑われる転移リンパ節を有する食道癌患者においては、術後の肩関節機能の温存および安全な術野の確保が可能なtransmanubrial approachが有用と考え、2014年6月から導入した。これまで左右1例ずつに施行し、両例とも良好な術野のもと安全に手術を遂行できたので、その詳細を報告した。

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75歳男。26年前に他院で早期胃癌に対して開腹幽門側胃切除術を施行された。今回、貧血の精査目的に施行した上部消化管内視鏡検査で残胃空腸吻合部に癌を認めたため、腹腔鏡下残胃亜全摘術を行い、良好な結果が得られた。手術手技の実際を以下の手順に従って報告した。1)横行結腸間膜と小腸の癒着剥離。2)横行結腸と腹壁の癒着を利用した術野展開。3)残胃後壁と膵体部前面の癒着剥離。4)残胃小彎と肝左葉の癒着剥離。5)リニアステイプラーによる残胃離断。6)Overlap法による残胃空腸吻合。

基本情報

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手術
70巻2号 (2016年2月)
電子版ISSN: 印刷版ISSN:0037-4423 金原出版

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