Japanese
English
特集 慢性・進行性疾患の最新薬物治療
パーキンソン病
Parkinson's Disease
植木 美乃
1
Yoshino Ueki
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科リハビリテーション医学分野
キーワード:
パーキンソン病
,
L-dopa
,
持続的ドパミン刺激(CDS)
,
Device-Aided Therapy(DAT)
,
ニューロモジュレーション
Keyword:
パーキンソン病
,
L-dopa
,
持続的ドパミン刺激(CDS)
,
Device-Aided Therapy(DAT)
,
ニューロモジュレーション
pp.798-803
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035080798
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- 参考文献 Reference
内容のポイント Q&A
Q1 疾患の病態と自然経過は?
パーキンソン病はα-シヌクレインの異常蓄積により中脳黒質ドパミン神経が変性・脱落する神経変性疾患である.振戦,固縮,無動,姿勢反射障害を主症状とするが,便秘,嗅覚障害,レム睡眠行動異常症等の非運動症状が先行することも多い.慢性進行性に経過し,運動症状および非運動症状が徐々に進行する.
Q2 従来の薬物療法とその効果は?
薬物療法の中心はL-dopaによるドパミン補充療法であり,最も高い運動症状改善効果を有する.ドパミンアゴニスト,MAO-B阻害薬,COMT阻害薬等が病期に応じて併用される.一方,長期使用ではwearing-off現象やジスキネジアが出現し,幻覚,傾眠,衝動制御障害等の副作用にも注意が必要である.
Q3 新しい薬物治療とその効果,ADL, QOLへの影響は?
近年は持続的ドパミン刺激(CDS)の概念に基づく治療が発展している.ロチゴチン貼付剤,アポモルヒネ持続皮下注療法,levodopa-carbidopa intestinal gel(LCIG)等により運動変動やオフ状態の軽減が期待できる.進行期患者に有効である一方,皮膚障害,幻覚,機器管理の負担等があり,適切な症例選択が重要である.
Q4 今後のリハビリテーション治療との融合は?
今後はα-シヌクレインを標的とした疾患修飾療法や再生医療の発展により,病態進行そのものを抑制する治療の実現が期待される.また,薬物療法による症状安定化を基盤として,ニューロモジュレーションやロボットリハビリテーションを組み合わせた個別化医療が進展し,神経回路の再構築を通じた機能回復とQOL向上が期待される.

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