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第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
治療技術の進化
ニューロモジュレーションとリハビリテーション医療の融合
Integration of neuromodulation and rehabilitation medicine
植木 美乃
1
Yoshino UEKI
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科リハビリテーション医学分野
キーワード:
ニューロモジュレーション
,
非侵襲的脳刺激法
,
ブレインマシンインターフェース(BMI)
Keyword:
ニューロモジュレーション
,
非侵襲的脳刺激法
,
ブレインマシンインターフェース(BMI)
pp.8-13
発行日 2025年7月5日
Published Date 2025/7/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294010008
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近年,さまざまな先進機器を併用することにより,以前であれば機能回復が困難であった患者でもある程度の機能回復が可能となってきた.たとえば,重度の上肢麻痺により手が使用できない状態であった患者に,先進機器を用いたリハビリテーション医療を実施することで,日常生活である程度,手を使うことが可能となってきた.それだけではなく障害がある場合にも,たとえばコミュニケーションツールを用いることによって,他者とコミュニケーションを取れるようになり,社会とつながることが可能となってきている.社会の情報化により疾病による機能障害をある程度,先進機器や情報システムが補うような時代が到来しており,リハビリテーション医療が新たなステージに入っていると考えられる.本稿では,先進リハビリテーション医療のうち,脳可塑性の促進を図るアプローチであるニューロモジュレーションの手法として,非侵襲的脳刺激法とブレインマシンインターフェース(BMI)を取り上げる.

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