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スポット
嚥下評価の現状と新しい視点
-耳内嚥下音を含めて
山口 優実
1
Yumi Yamaguchi
1
1九州大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.150-152
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn149020150
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背景
高齢化が進む日本では,医療・介護の重要性が年々高まるとともに,安全に食べることへの関心も大きくなっている.そんな中,嚥下障害は,誤嚥性肺炎や低栄養といった深刻な問題につながるため,早期の嚥下機能評価と適切な介入の必要性が高まっている.しかし,嚥下機能の評価は専門性が高く,嚥下内視鏡検査(videoendoscopic evaluation of swallowing:VE)や嚥下造影検査(swallowing videofluorography:VF)は特別な設備や人員の確保が必要で,どの現場でも気軽に実施できるわけではない.
一方で,日々の食支援にかかわる医療・介護スタッフは,「この人は安全に飲み込めているのか」,「どのタイミングで食形態を変更するべきか」といった判断を,限られた情報の中で行わざるをえない状況である.そのため,より簡便で,非侵襲的で,誰もが扱える嚥下評価の方法が求められている.
本稿では,現在臨床で用いられている嚥下評価の方法を整理しながら,その特徴や限界について触れ,最後に,われわれが取り組んできた耳内嚥下音という新しい評価法の可能性について紹介する.

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