Japanese
English
特集 医療DX
新しい手―義手の現状と未来―
Artificial hands;present and future
高木 岳彦
1
Takehiko TAKAGI
1
1国立成育医療研究センター 小児外科系専門診療部,整形外科
キーワード:
Myoelectric hands
,
Targeted muscle reinnervation
,
Artificial intelligence
Keyword:
Myoelectric hands
,
Targeted muscle reinnervation
,
Artificial intelligence
pp.1211-1217
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003125
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要旨:近年brain-machine interfaceとして脳と機械をつなぐ技術が発達し,脳から直接情報を抽出し,運動機能に置換する方法が試みられている。切断肢の場合,脳からの信号を抽出せずとも神経が切断端まで通っているため,その信号を利用して運動機能への置換を行い筋電義手の操作が可能となる。前腕切断では手指の筋が前腕近位に残存しているため,その筋を活用し手指操作が可能となるが,上腕切断ではもともと手指の屈伸などを支配していた残存神経を新しい支配神経に移行,再支配させて,その筋電位を得ることで手指の屈伸の力を義手に伝えることが可能となる(Targeted muscle reinnervation)。一方,先天性上肢形成不全の場合はもともと末梢まで神経が通っていたわけではないためこのような手術が難しいが,直感的に「握る」とイメージしたときに義手が握る動作をより簡便に行えるように,学習機能を搭載した義手が開発されている。
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