特集 内科医が知っておきたい摂食・嚥下障害-嚥下障害をきたす疾患背景とさまざまな対応・治療法
嚥下障害の疫学と学会指針 嚥下障害の疫学・現状
古川 竜也
1
1神戸大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
嚥下障害
,
加齢
,
死因
,
死亡率
,
腫瘍随伴症候群
,
肺炎-誤嚥性
,
診療ガイドライン
,
年齢因子
,
脳卒中
,
筋肉減少症
,
嚥下訓練
Keyword:
Deglutition Disorders
,
Cause of Death
,
Aging
,
Age Factors
,
Mortality
,
Pneumonia, Aspiration
,
Paraneoplastic Syndromes
,
Practice Guidelines as Topic
,
Stroke
,
Sarcopenia
pp.946-952
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.50936/J01778.2022260033
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わが国では、65歳以上の割合は2020年に28.8%まで上昇しており、社会の高齢化とともに嚥下障害患者が増加している。肺炎による死亡は近年減少しているようにみえるが、誤嚥性肺炎や老衰と合わせると増加傾向は続いている。人口動態と死因統計、加齢性嚥下機能低下、サルコペニアの嚥下障害、癌・脳血管疾患・認知症における嚥下障害の疫学について概説した。成人肺炎診療ガイドライン2017では個人の意思やQOLを考慮した治療やケアを行うことが提案された。

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