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FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ・Vol.12
ミトコンドリア病新規検査法の開発
-――包括的遺伝子検査からマルチオミクス診断への展開
岡﨑 康司
1,2
,
村山 圭
1,2,3
Yasushi OKAZAKI
1,2
,
Kei MURAYAMA
1,2,3
1順天堂大学大学院医学研究科難病の診断と治療研究センター
2同難治性疾患診断・治療学
3同小児科学講座
pp.1130-1135
発行日 2026年9月19日
Published Date 2026/9/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298121130
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はじめに
ミトコンドリア病は,ミトコンドリアにおけるエネルギー産生障害を本態とする遺伝性疾患群であり,出生約5,000人に1人の頻度で発症する代表的な先天代謝異常症である1).臨床症状は極めて多彩であり,脳,骨格筋,心筋,肝臓,腎臓などエネルギー需要の高い臓器を中心として全身性に障害を呈する.従来の診断は,臨床症状,生化学的検査,病理診断などを組み合わせて行われてきたが,病態の多様性や原因遺伝子の広範さから,確定診断に至らない症例も少なくなかった.

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