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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と神経疾患
血液バイオマーカー時代に再考するアルツハイマー病における臓器連関
Re-conceptualizing Alzheimer’s disease as an organ-crosstalk disorder in the era of blood biomarkers
富田 泰輔
1
Taisuke TOMITA
1
1東京大学大学院薬学系研究科機能病態学教室
キーワード:
アルツハイマー病(AD)
,
血漿バイオマーカー
,
リン酸化タウ
,
抗Aβ抗体薬
,
プレクリニカル(前臨床)期
Keyword:
アルツハイマー病(AD)
,
血漿バイオマーカー
,
リン酸化タウ
,
抗Aβ抗体薬
,
プレクリニカル(前臨床)期
pp.743-747
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090743
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- 参考文献 Reference
アルツハイマー病(AD)は,脳内におけるアミロイドβ(Aβ)蓄積を起点としたタウ病理と神経変性のカスケードとして理解されてきたが,抗Aβ抗体療法と血液バイオマーカーの臨床実装によって,その捉え方は大きく変わりつつある.特に2023年の抗Aβ抗体薬の承認に続き,2024年のNIA-AA基準改訂ではADを生物学的過程として再定義し,2025年には米国で血液を用いた体外診断用医薬品が承認され,AD診断および治療が一般診療へと拡張されつつある.一方で,血液値は腎機能や全身炎症など末梢臓器の状態をも映し出す指標であり,ADを免疫・代謝・血管・クリアランス系を含む臓器連関疾患として捉える視点が要請されている.本稿では,血漿p-tau217を中核としたバイオマーカー診断の最新動向と,全身介入の到達点を整理し,精密医療への展望を述べる.

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