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第5土曜特集 アルツハイマー病――研究と治療の最前線
画像・AI
アルツハイマー病の新規MRIプローブ
Development of novel probes for diagnosis of Alzheimer’s disease using fluorine-MRI
遠山 育夫
1
,
柳沢 大治郎
2
Ikuo TOOYAMA
1
,
Daijiro YANAGISAWA
2
1滋賀医科大学理事
2同神経難病研究センター
キーワード:
アミロイドβ(Aβ)
,
リン酸化タウ
,
磁気共鳴画像(MRI)
,
フッ素
,
ケミカルシフト
Keyword:
アミロイドβ(Aβ)
,
リン酸化タウ
,
磁気共鳴画像(MRI)
,
フッ素
,
ケミカルシフト
pp.985-990
発行日 2023年12月30日
Published Date 2023/12/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28713985
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超高磁場MRI装置を用いると脳内の構造を高解像度に描出できるばかりでなく,これまでに不可能であった新しい画像法を用いることが可能となる.そのひとつが,プロトン原子以外の核種を画像化するMRI法である.なかでも,19F原子を画像化するフッ素MR画像法は比較的感度が高く,体内には自然に存在する19F原子がほとんど存在しないため,良質なプローブを作成できれば,S/N比よく画像化することが可能である.動物実験レベルではあるが,フッ素MR画像法による世界ではじめてのアミロイドイメージング,タウイメージング,アミロイドオリゴマーのイメージングは,すべてわが国から報告された.最近では,核磁気共鳴(NMR)信号のケミカルシフトの違いを利用することで,生体内の複数の標的を同時に画像化することができるなど,新たな技術も生まれつつある.
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