Japanese
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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と代謝疾患
肥満病態における脂肪組織-肝臓の臓器連関と代謝制御
Visceral adipose tissue-Liver crosstalk and metabolic regulation in obesity
和田 努
1
,
笹岡 利安
1
Tsutomu WADA
1
,
Toshiyasu SASAOKA
1
1富山大学学術研究部薬学・和漢系 病態制御薬理学
キーワード:
アディポカイン
,
可溶性CD52(sCD52)
,
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)
,
マイクロRNA(miRNA)
Keyword:
アディポカイン
,
可溶性CD52(sCD52)
,
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)
,
マイクロRNA(miRNA)
pp.636-640
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090636
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- 参考文献 Reference
脂肪組織は単なるエネルギー貯蔵組織ではなく,アディポカインに加え,マイクロRNA(miRNA)やエクソソーム,生理活性脂質などを産生する内分泌臓器であり,生体の恒常性維持に中心的な役割を果たす.そのため,脂肪組織の機能障害は多臓器に代謝異常を引き起こし,脂肪萎縮症における顕著な全身性インスリン抵抗性や脂肪肝はその典型例である.肥満は世界中で増加しており,その病態の首座である脂肪組織の異常は肝臓をはじめとする代謝組織に深刻な影響を示す.本稿では肥満病態に焦点を当て,脂肪組織から肝臓への臓器連関を介した代謝制御機構を概説する.さらに,筆者らが近年報告した,肥満病態時に脂肪組織から放出される可溶性CD52(sCD52)による肝臓の慢性炎症抑制機構を,新たな臓器連関機構として紹介する.

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