特集 つながる内分泌学―古典的な内分泌学から多分野への新たな展開―
Ⅲ.多臓器につながる
実は内分泌臓器だった 脂肪組織(アディポカイン)
杉本 哲
1
,
河辺 泰宏
1
1京都府立医科大学小児科学教室
キーワード:
脂肪組織
,
アディポカイン
,
レプチン
,
アディポネクチン
,
TNF-α
Keyword:
脂肪組織
,
アディポカイン
,
レプチン
,
アディポネクチン
,
TNF-α
pp.1399-1403
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001233
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SUMMARY
▷脂肪組織は余剰エネルギーを貯蔵する役割だけでなく内分泌臓器としても機能する.
▷脂肪組織からの分泌タンパクはアディポカインとよばれ糖脂質代謝,エネルギー恒常性,性腺機能,骨代謝など様々な作用に関与する.
▷肥満進行につれて脂肪細胞の肥大,脂肪細胞数の増加,脂肪組織への免疫細胞の浸潤による炎症が起き,脂肪組織の内分泌臓器としての機能が障害を受け代謝障害などの原因となる.
▷アディポカインを標的としたバイオマーカーの探索,治療薬の開発が行われている.
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