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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と代謝疾患
腎臓を中心としたエネルギー代謝と臓器連関
Kidney-centered energy metabolism and inter-organ crosstalk
菅原 翔
1
,
金﨑 雅美
1
,
久米 真司
1
Sho SUGAHARA
1
,
Masami CHIN-KANASAKI
1
,
Shinji KUME
1
1滋賀医科大学糖尿病内分泌・腎臓内科学講座
キーワード:
慢性腎臓病(CKD)
,
SGLT2
,
腎糖新生
,
脂肪酸β酸化
,
ケトン体
Keyword:
慢性腎臓病(CKD)
,
SGLT2
,
腎糖新生
,
脂肪酸β酸化
,
ケトン体
pp.630-634
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090630
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腎臓は重量としては体重の約0.5%にすぎないが,安静時エネルギー消費の約10%を占める高代謝臓器である.特に近位尿細管においては,ナトリウム再吸収を支えるATP産生を中心に活発な代謝活動が行われている.また腎臓は,近位尿細管におけるSGLT2を介したグルコース再吸収や腎糖新生を通じて,全身のエネルギー代謝の恒常性維持に寄与する.加えて,腎局所においてはネフロン各セグメントが脂肪酸β酸化と解糖系を選択的に使い分け,相互にエネルギー代謝の連関を形成している.さらに腎臓は,代謝基質やホルモン,サイトカインを介して肝臓,心血管系,骨格筋と双方向に連関し,代謝異常を全身に波及させる.このように,近年では腎臓を起点とした代謝ネットワークの理解が注目されている.

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