Japanese
English
第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と代謝疾患
脂肪組織-肝臓連関による代謝制御
Metabolic regulation through adipose-liver crosstalk
阪口 雅司
1
Masaji SAKAGUCHI
1
1熊本大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
ホルモン
,
脂質シグナル
,
細胞外小胞(EV)
,
マイクロRNA(miRNA)
,
SerpinA1
Keyword:
ホルモン
,
脂質シグナル
,
細胞外小胞(EV)
,
マイクロRNA(miRNA)
,
SerpinA1
pp.661-665
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090661
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
脂肪組織と肝臓の連関(脂肪組織-肝臓連関)は,脂肪組織から漏出する代謝基質フラックスとしての遊離脂肪酸(FFA)に加え,アディポカインやFGF21,SerpinA1などのホルモン,胆汁酸や脂質メディエーター,さらに細胞外小胞(EV)やマイクロRNA(miRNA)による遺伝子発現制御が複雑に絡み合った多層的ネットワークとして機能する.近年,脂肪組織由来のEVやmiRNAが,肝臓をはじめとする多臓器の代謝プログラムを再編成することが明らかになっている.一方,肝臓からもヘパトカインや脂質シグナルを介して脂肪組織の機能を調節するという相互制御の関係にある.本稿では,脂肪組織と肝臓の連関による代謝制御の分子基盤とその相互作用を整理し,代謝疾患の病態の理解と治療標的の明確化に向けた知見について概説する.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

