特集 肝硬変 ―最新の治療
1.治療介入(4)サルコペニアと肝臓リハビリテーション
橋田 竜騎
1
,
中野 暖
2
,
戸次 鎮宗
2
,
天野 恵介
2
,
松瀬 博夫
1
,
川口 巧
2
1久留米大学リハビリテーションセンター
2久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
キーワード:
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)
,
肝硬変
,
慢性肝疾患
,
運動療法
Keyword:
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)
,
肝硬変
,
慢性肝疾患
,
運動療法
pp.1125-1131
発行日 2025年7月20日
Published Date 2025/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003586
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慢性肝疾患患者に対するサルコペニアの治療には運動療法が推奨されているが,サルコペニア患者に対するランダム化比較試験は少なく,そのエビデンス集積はまだ十分とはいえない.現時点では,慢性肝疾患患者に対する運動療法が筋力や身体機能の改善に有効であることは間違いないが,慢性肝疾患患者のサルコペニアに対する運動療法に関しては,リスク管理,運動負荷,頻度など,さらなる運動療法の検証が必要である.本稿では,慢性肝疾患であるMASLDと肝硬変に焦点を絞り,各疾患の運動ガイドライン,われわれの行った運動療法のメタ解析,さらにわれわれが行ってきたMASLD,肝硬変に対する運動療法の取り組みを紹介する.

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