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FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ・Vol.9
研究者が発見した創薬標的の制御化合物の探索支援
小島 宏建
1
Hirotatsu KOJIMA
1
1東京大学大学院薬学系研究科附属創薬機構
pp.518-523
発行日 2026年8月15日
Published Date 2026/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298060518
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アカデミア創薬研究の重要性と充実しつつある支援体制
製薬業界では創薬標的として設定可能な生体分子の枯渇が叫ばれはじめて久しく,今やハイリスクの探索研究に着手する余裕はなくなってきており,アカデミアにその役割の重きが移りつつあるように思う.すなわち,最先端ライフサイエンスで見出された新たな創薬標的候補分子についての精査や制御薬剤の探索研究において,製薬企業による初期からの参画期待は薄れ,熱意をもつ発見者自身が他の方々を説得できるレベルまで研究成果を積み重ね,リスクがある程度低減されたシーズでないと橋渡しができない状況が強まっている.従来よりアカデミアでも創薬を目指した研究は多数行われてきているが,最たる学際的研究のひとつであり,グローバル競争の激しい現代においては,一人のPIが主宰する研究室だけで迅速に推進することは困難なため,適時に外部専門家の支援や協業が望まれる.さもなければ,技術面,資金面,人手の面で行き詰まったり,アカデミアにおける厳しい出世や研究費獲得競争を勝ち抜こうと成果公表を急ぐあまり,戦略無き中途半端な特許出願により,実用化の芽が摘まれてしまう研究成果がさらに増えていくと思われる.

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