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第1土曜特集 AI×ビッグデータが実現する創薬DX
臨床データ起点の創薬標的探索
-――AIによるデータ駆動型アプローチ
Therapeutic target discovery from clinical data
――An AI-driven approach
櫻木 実
1,2
Minoru SAKURAGI
1,2
1京都大学大学院医学研究科 ビッグデータ医科学分野
2同医学研究科附属医療DX教育研究センター
キーワード:
創薬標的探索
,
臨床ビッグデータ
,
マルチオミクス
,
グラフニューラルネットワーク(GNN)
,
大規模言語モデル(LLM)
Keyword:
創薬標的探索
,
臨床ビッグデータ
,
マルチオミクス
,
グラフニューラルネットワーク(GNN)
,
大規模言語モデル(LLM)
pp.21-26
発行日 2026年1月3日
Published Date 2026/1/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296010021
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臨床データ解析とオミクス解析の進展により,創薬標的探索は大きな転換期を迎えている.電子カルテや疾患コホートから得られる臨床ビッグデータに加え,ゲノム,トランスクリプトーム,プロテオームなどの臨床オミクス情報を統合的に解析することで,病態進展や治療反応を反映した分子機構の同定が可能となった.さらに,AI(人工知能)や機械学習の導入により,膨大なデータから疾患関連経路や病態関連遺伝子を抽出し,創薬標的をデータ駆動的に推定する研究が急速に発展している.近年は,グラフニューラルネットワーク(GNN)などのネットワーク学習や因果推論を用いた構造的理解,さらには大規模言語モデル(LLM)による知識統合や仮説生成が注目されている.今後は,臨床情報とマルチオミクスデータを時間的・空間的に統合し,個々の患者における病態形成過程を再構築することで,個別化医療と精密創薬を支える新たな研究基盤の確立が期待される.

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