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FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ・Vol.6
標的タンパク質分解と核酸PROTAC:難標的に挑む新たな創薬潮流
出水 庸介
1
Yosuke DEMIZU
1
1国立医薬品食品衛生研究所
pp.170-176
発行日 2026年7月11日
Published Date 2026/7/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298020170
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はじめに―― “壊して治す” という発想
従来の医薬品開発は,疾患の原因となるタンパク質の機能を阻害することを主眼として発展してきた.しかし,細胞内には酵素活性や明確な結合ポケットを持たないタンパク質が数多く存在し,これらはいわゆる「創薬困難(undruggable)」な標的として長らく治療介入が困難であった.がんや難治性疾患に深く関与する転写因子や構造無秩序タンパク質,特定の変異タンパク質がその代表例である.

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