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第1土曜特集 免疫セネセンスと自己免疫疾患
自己免疫疾患病態形成におけるThA細胞の役割
Significance of age-associated helper T(ThA)cells in the pathogenesis of autoimmune diseases
後藤 愛佳
1,2
Manaka GOTO
1,2
1東京大学大学院医学系研究科免疫疾患機能ゲノム学講座
2同アレルギー・リウマチ学
キーワード:
加齢
,
自己免疫疾患
,
全身性エリテマトーデス(SLE)
,
細胞傷害活性T細胞
Keyword:
加齢
,
自己免疫疾患
,
全身性エリテマトーデス(SLE)
,
細胞傷害活性T細胞
pp.946-951
発行日 2026年6月6日
Published Date 2026/6/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297100946
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- 参考文献 Reference
T細胞は免疫不全や慢性炎症への関与が知られているが,加齢の影響を受けやすいという特性も有する.筆者らは,全身性エリテマトーデス(SLE),関節リウマチ(RA),特発性炎症性筋疾患(IIM),健常人の合計354例のフローサイトメトリーデータを詳細に解析し,CD4+ T細胞中にCXCR3を中等度に発現し,加齢および自己免疫疾患で増加する細胞集団 “ThA(age-associated helper T)細胞” を見出した.ThA細胞は細胞傷害活性を有する一方で,B細胞の抗体産生を補助するヘルパー機能も併せ持つ.特にSLEでは,若年者においてもThA細胞が増加する傾向を認め,その遺伝子発現変動はCD4+ T細胞サブセットのなかで最も疾患活動性と強く関連していた.さらに,ThA細胞の遺伝子変動は各種の臓器病変や投与されている治療薬,抗体産生とも関連しており,自己免疫疾患病態において重要な役割を担うことが示唆されている.本稿では,T細胞の加齢性変化と自己免疫疾患との関連を概説するとともに,ThA細胞の病態形成における役割について述べる.

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