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第1土曜特集 免疫セネセンスと自己免疫疾患
T細胞の加齢変化とワクチン応答
-――COVID-19 mRNAワクチン接種後の免疫応答研究から見えてきたこと
Age-related changes in T cells and vaccine responses
――Insights from studies of immune responses to COVID-19 mRNA vaccination
米谷 耕平
1
,
濵﨑 洋子
1,2
Kohei KOMETANI
1
,
Yoko HAMAZAKI
1,2
1京都大学iPS細胞研究所未来生命科学開拓部門
2同大学院医学研究科免疫生物学
キーワード:
T細胞老化
,
COVID-19 mRNAワクチン
,
高齢者
,
ワクチン応答
,
免疫記憶
Keyword:
T細胞老化
,
COVID-19 mRNAワクチン
,
高齢者
,
ワクチン応答
,
免疫記憶
pp.942-945
発行日 2026年6月6日
Published Date 2026/6/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297100942
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加齢に伴う免疫機能低下は感染症の重要なリスク因子であり,高齢者ではワクチン効果も一般に低下する.COVID-19 mRNAワクチンは高齢者にも高い有効性を示した一方,誘導される免疫応答の質や記憶応答の年齢差については十分に明らかではなかった.筆者らは,65歳未満の成人群と65歳以上の高齢者群,計約200名を対象に,特に加齢の影響を受けやすいとされるT細胞を中心に,接種前から3回目ブースター後まで免疫応答を経時的に解析した.その結果,高齢者では1,2回接種後の初回(プライマリ)応答においてT細胞応答,B細胞応答のいずれも低下していた.一方,3回目のブースター接種後において,記憶B細胞応答は成人群と同程度まで増強されたが,T細胞応答はなお低値を示した.さらに,接種前因子を用いた重回帰分析により,年齢以外の独立予測因子も複数同定した.これらの知見は,高齢者に適したワクチン設計や接種戦略の開発につながると期待される.

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